一人暮らしのデスク・チェア選び|リモートワーク対応で後悔しない
安いチェアで腰を壊した話
一人暮らし3回目の部屋では、2,000円の折りたたみ椅子で毎日作業していた。「どうせすぐ引っ越すから」という理由で安いものを選んだのだが、2ヶ月後に腰痛が発症。整体に通う費用が1回5,000円、月2回で計10,000円のプラスになった。
「安いチェアケチったら高くついた」という典型的な失敗。それ以来、デスクとチェアだけは予算をしっかりかけることにしている。特にリモートワークをする人にとって、デスクとチェアは1日の中で最も長く接触する家具。後回しにしてはいけない投資だと実感している。
さらに別の引っ越しでは、幅80cmのデスクを選んでしまい、デュアルモニターを置いたら手を動かすスペースがほぼゼロになった苦い経験もある。デスクとチェアの選び方は、見た目や値段だけでなく「使い方に合ったサイズと機能」が最重要なのだと気づかされた。
デスクの選び方
一人暮らしのデスクに必要な機能
一人暮らしのデスクは以下の用途をカバーできるものを選ぼう。
- PC作業・リモートワーク
- 食事(ダイニングテーブル兼用の場合)
- 読書・勉強
すべての用途をカバーするなら幅120cm以上のデスクが使いやすい。ただし部屋が狭い(6畳以下)場合は幅100cm程度が現実的。
デスクのサイズ選び
| 幅 | 向いている用途 |
|---|---|
| 60〜80cm | ノートPC1台のみ。最低限 |
| 90〜100cm | ノートPC+小物。コンパクトだが実用的 |
| 100〜120cm | デスクトップPC・サブモニター対応 |
| 120〜160cm | ワイドスクリーン・デュアルモニター対応 |
リモートワークをする場合は「奥行き60cm以上」も重要。奥行きが浅いと、モニターを目から適切な距離(50〜70cmが一般的な目安)に置けない。また、キーボードやマウスを置くスペースが圧迫されると腕・肩への負担も増す。
デスクの高さ
デスクの標準的な高さは70〜72cm。ただし身長によって最適な高さは変わる。
身長別のデスク高さ目安(参考値)
| 身長 | 推奨デスク高さ |
|---|---|
| 155cm | 67〜69cm |
| 165cm | 70〜72cm |
| 175cm | 73〜75cm |
| 185cm | 76〜78cm |
上記はあくまで目安で、実際には椅子の高さとの組み合わせが重要。椅子に座って肘が自然に直角になる高さがデスクの最適な高さの基準になる。
高さ調節ができる昇降デスクは、立って作業もできるため腰への負担を分散できる。テレワークが多い人には特におすすめ。
FLEXISPOT E7 電動昇降デスク
デスクの種類
シンプルな平デスク
最も一般的なタイプ。天板と脚だけのシンプルな構造。価格が安く、レイアウトの自由度が高い。棚や引き出しがない分、デスク下のスペースを自由に活用できる。
LOWYA 木製デスク 幅120cm 引き出しなし
L字デスク
角に設置できるL字型のデスク。広い作業スペースが取れる。6畳以上の部屋に向いている。メインモニターとサブモニターを別々のスペースに置けるのが大きな利点。
折りたたみデスク
使わないときに折りたたんでコンパクトにできる。引っ越しが多い場合や部屋が狭い場合に便利。ただし、天板の耐荷重に限界があるため、重いモニターを長時間置くには向かないことも多い。
チェアの選び方
チェア(椅子)の選び方は「長時間座る前提で選ぶ」こと。1日6〜8時間座るのであれば、座り心地と体への負担が最重要項目になる。
チェアの種類と特徴
ゲーミングチェア
ゲームプレイ向けに開発された高機能チェア。リクライニング・ヘッドレスト・アームレストが揃っている。見た目はゲーマー向きだが、長時間のPC作業にも向いている。バケットシート形状が多く、横方向のサポートが強い。
価格帯:10,000〜100,000円以上(目安)
AKRacing Pro-Xゲーミングチェア
オフィスチェア(エルゴノミクスチェア)
オフィス向けに設計されたチェア。腰・背中のサポートに優れ、長時間作業に最適。ハーマンミラー・オカムラなど高品質なメーカーが有名。ランバーサポート(腰部支持)が充実しているモデルは特に腰痛予防に効果的。
価格帯:5,000〜300,000円以上(目安)
リモートワーク中心の場合は、オフィスチェアに予算をかけるのが最も投資対効果が高い。
フレクシクス ハーモニーチェア エルゴノミクス 在宅ワーク向け
ダイニングチェア
食事用の椅子。PC作業には向かないが、デスクをダイニングテーブル兼用にする場合に使う。高さが低めが多く、長時間の作業には腰痛の原因になりやすい。
座椅子・フロアチェア
床に座るスタイル。テーブルが低い場合に合わせる。フローリングに直接座るよりは良いが、姿勢が崩れやすい。長時間作業には向かない。
チェアを選ぶ際に確認すべきポイント
- 座面高さ調整の範囲:自分の身長に合った高さに調整できるか確認
- アームレストの有無と高さ調整:肘のサポートがあると肩こりを防ぎやすい
- ランバーサポート(腰部支持):腰の自然なS字カーブを支える機能があるか
- 座面の奥行きと幅:体型に合った座面サイズかを確認
- キャスターの素材:フローリングには軟質(ウレタン)キャスター、カーペットには硬質キャスターが適している
リモートワーク対応の予算別おすすめセット
予算20,000〜30,000円(最低限セット)
- デスク(幅100cm):10,000〜15,000円(目安)
- チェア(エントリーモデル):8,000〜15,000円(目安)
Bauhutte ゲーミングデスク W幅120cm BHD-1200M
長時間の作業には少し辛いが、まずはこのくらいから始めて、腰痛が出たらチェアをアップグレードする方法もある。
予算50,000〜80,000円(バランスセット)
- デスク(幅120cm):15,000〜25,000円(目安)
- オフィスチェア(ミドルグレード):25,000〜50,000円(目安)
テレワークが週3〜5日の場合はこのクラスが適切。腰・肩への負担が大幅に軽減される。このクラスのオフィスチェアになると、ランバーサポートや高さ調整の幅が広がり、長時間使用でも疲れにくい設計になっているものが多い。
コイズミ ファニテック デスク 幅120cm SD-SE105
予算100,000〜200,000円(長期使用・高品質)
- 電動昇降デスク:40,000〜80,000円(目安)
- ハーマンミラー・オカムラなどのプレミアムチェア:70,000〜150,000円以上(目安)
毎日8時間以上テレワークをする人、腰痛持ちの人には高品質な椅子が体への投資として正当化できる。ハーマンミラーのアーロンチェアは12年間のメーカー保証が付いており、長期コストで考えると決して高くない選択肢でもある。
省スペースのアイデア
一人暮らしの狭い部屋でデスクスペースを確保するための工夫。
壁付けデスク(ウォールデスク)
壁に取り付けるタイプのデスク。使わないときは折りたたんで壁に収納できる。床面積を取らず、非常に省スペース。ただし賃貸の場合は壁への穴あけ可否を事前に確認しよう。
ベッドとデスクの一体型(ロフトベッド)
ロフトベッドの下のスペースにデスクを設置するレイアウト。6畳以下の部屋でもデスクスペースを確保できる。ベッドの高さがあるため部屋が縦方向に広く使えるのが利点だが、天井高が低い部屋では圧迫感が出ることもある。
デスクをダイニングテーブルに兼用する
食事とPC作業を同じテーブルで行うことで、テーブルとデスクを1点に集約できる。ただしPCの近くに食べ物を置くことになるので、こぼし汚れには注意。リネンのテーブルクロスや透明のデスクシートを活用すると清潔を保ちやすい。
デスク・チェアを購入する前に確認すること
実際に購入する前に、以下を確認しておくと後悔が少ない。
- 搬入経路の確認:大型デスクは玄関・廊下・ドアの幅を測ってから注文しよう
- 部屋のレイアウト確認:コンセントの位置、窓・ドアの開閉方向を考慮してデスクの置き場所を決める
- 実物を見て確認:チェアは可能ならIKEA・ニトリ・家電量販店で実際に座ってみることをおすすめ
- 返品ポリシーの確認:オンラインで買う場合は、届いて合わなかったときのために返品条件を確認しておく
まとめ
一人暮らしのデスク・チェア選びのポイントをまとめると:
- チェアには予算を惜しまない(腰痛予防が最重要)
- デスクの幅は最低100cm・奥行き60cm以上
- リモートワークが多いなら電動昇降デスクの検討も
- 部屋が狭いなら折りたたみ・壁付けデスクを活用
- デスクとチェアのセットで50,000〜80,000円が一人暮らしのバランス予算(目安)
- 購入前に搬入経路とレイアウトを必ず確認する
体への投資を惜しむと整体代や医療費として返ってくる。特にチェアは最初から良いものを買うことをおすすめする。デスク・チェアはアイテムとして地味に見えても、毎日の生産性と健康に直結する最重要家具のひとつだ。
Author
越野さや
@hikkoshi_lab無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。