初めての一人暮らしで「本当に必要な家電」9選|Amazonで揃えた総額も公開
初めての一人暮らしをしたとき、私は家電を買いすぎた。
ホットプレート、ジューサー、トースター、ラジカセ。新生活への期待感で、「あったら便利そう」なものを片っ端から買い込んだ。入居直後の部屋は段ボールと家電の箱で足の踏み場もなく、引っ越しから1週間後には「なぜ買ったんだ」と首をかしげるものが三つは出てきた。
反対に、「まあいいか」と後回しにして本当に困ったのがWi-Fiルーターだ。スマホのテザリングで2週間を乗り切ろうとしたら、ゲームのアップデート一発でデータ上限に到達した。暗い部屋でブツ切れのYouTubeを見ながら、後悔した。
12回の引っ越しを経て、私なりの答えが出ている。最初に買うべき家電は絞れる。この記事では「本当に必要な9つ」だけを厳選し、選び方・失敗ポイント・予算感を正直に書く。
家電を揃える前に:予算の全体感を把握する
9選を紹介する前に、総額のイメージを先に出しておく。
| 家電 | 予算の目安 |
|---|---|
| 冷蔵庫 | 30,000〜60,000円 |
| 洗濯機 | 30,000〜55,000円 |
| 電子レンジ | 10,000〜25,000円 |
| 炊飯器 | 5,000〜20,000円 |
| 掃除機 | 8,000〜40,000円 |
| ドライヤー | 3,000〜15,000円 |
| Wi-Fiルーター | 5,000〜15,000円 |
| 電源タップ | 2,000〜5,000円 |
| 照明 | 3,000〜10,000円 |
| 合計 | 96,000〜245,000円 |
幅があるのは機能と品質の差だ。安くまとめれば10万円前後、ちゃんとしたものを揃えると20万円を超える。最初から全部高いものを買う必要はない。壊れやすいもの、毎日使うものから優先的に予算をかけるのが正解だ。
1. 冷蔵庫|サイズ選びを間違えると毎日後悔する
選ぶポイント
一人暮らしの冷蔵庫は 120〜200L が適正サイズだ。100L以下は自炊をしない人向けで、野菜室がなかったり冷凍スペースが極端に狭かったりする。逆に250L以上は電気代がかかる上に搬入できない部屋もある。
搬入前に必ず確認すべきなのが「玄関・廊下・エレベーターの幅」だ。私は2回目の引っ越しで冷蔵庫が廊下を通らず、業者に窓から入れてもらったことがある。追加料金が発生した。
失敗しやすいポイント
- ドアの開く向きを確認しない — 設置場所によって左開き・右開きが決まる。購入後に気づいても変更できない機種が多い
- 騒音レベルを確認しない — ワンルームでは冷蔵庫の動作音が睡眠に響く。口コミで「うるさい」レビューが多い機種は避ける
予算感
30,000〜45,000円が一人暮らし用の主力ゾーン。アイリスオーヤマやハイアールの2ドアタイプが安くて使いやすい。パナソニックや三菱を選ぶなら50,000〜60,000円を覚悟する。
2. 洗濯機|縦型 vs ドラム式は「スペース」で決める
選ぶポイント
洗濯機の選択肢はシンプルで、縦型かドラム式かの2択だ。一人暮らしのほとんどの物件では縦型で十分。容量は 4〜6kg が適切で、単身用の洗濯物量に合っている。
ドラム式は乾燥機能が優秀だが、本体価格が10万円を超える。干す手間を本当に省きたい人向けで、最初の一台としては過剰投資になりやすい。
失敗しやすいポイント
- 洗濯機置き場のサイズを測らない — 幅55cmが標準だが、古い物件では50cmしかない場合がある。必ず採寸してから購入する
- 全自動を選ばない — 二槽式は安いが手間がかかりすぎる。一人暮らしなら全自動一択
予算感
30,000〜45,000円。パナソニックのNA-F50B15やシャープのES-GE5Hあたりが無難。長く使いたいなら日本メーカー製を選ぶと故障リスクが下がる。
3. 電子レンジ|単機能 vs オーブン機能は「自炊頻度」で決める
選ぶポイント
毎日料理しないなら 単機能レンジ(温めのみ) で十分だ。オーブン機能付きは価格が2倍以上になるが、実際に使うのは最初の数ヶ月だけという人が多い。
自炊を本格的にやるならオーブンレンジが便利だが、置き場所のスペースも取る。まず単機能から始めて、必要を感じたらアップグレードする方が無駄が少ない。
失敗しやすいポイント
- ターンテーブルかフラットかで悩む — フラット式の方が庫内が広く使えて掃除も楽。ターンテーブル式は安いが食器の形状によっては回らないことがある
- ワット数を確認しない — 集合住宅では電子レンジとドライヤーを同時に使うとブレーカーが落ちやすい。15A契約の部屋では注意が必要
予算感
単機能なら10,000〜15,000円。アイリスオーヤマのIMB-T176あたりが安くて使いやすい。オーブンレンジなら20,000〜30,000円を見ておく。
4. 炊飯器|「不要派」の主張も聞いてほしい
選ぶポイント
炊飯器は必須家電のイメージが強いが、実は 「不要派」も一定数いる。私は5回目の引っ越し以降、炊飯器を持っていない。鍋でご飯を炊くようになったからだ。慣れれば10〜12分でできるし、鍋は他の調理にも使える。
ただし「毎日炊きたい、でも鍋は面倒」という人には炊飯器が正直ラクだ。その場合は 3合炊き を選べばいい。5合以上は一人暮らしには大きすぎる。
失敗しやすいポイント
- 高機能炊飯器を最初から買う — 圧力IH炊飯器などは50,000円を超えるものもあるが、最初は安いマイコン式で十分。味の差は慣れれば気にならなくなる
- 置き場所を確保しない — 意外とカウンタースペースを取る。キッチンが狭い部屋では邪魔になることも
予算感
マイコン式の3合炊きなら5,000〜8,000円。タイガーやパナソニックの安価ラインで十分に機能する。こだわりたいなら15,000〜20,000円のIH式を選ぶ。
5. 掃除機 or ロボット掃除機|部屋の広さで選ぶ
選ぶポイント
20〜30平米のワンルームなら、スティック型の軽量掃除機が最も使いやすい。コンパクトで収納しやすく、5〜10分でさっと掃除できる。
ロボット掃除機(ルンバ等)は魅力的だが、一人暮らしの部屋に向いているかどうかはレイアウト次第だ。床にものを置きがちな人、家具が多い部屋には向いていない。床が広く空いている部屋なら活躍する。
失敗しやすいポイント
- キャニスター型を買ってしまう — 部屋が狭い場合、本体を引きずりながら掃除するのはストレスになる。一人暮らしならスティック型一択
- 充電時間を確認しない — 安いコードレス掃除機は充電に4〜5時間かかるものもある。使いたいときに充電切れというパターンに注意
予算感
スティック型なら8,000〜20,000円。マキタやダイソンの安価ラインが人気。ロボット掃除機はAnkerのEufyが25,000〜40,000円で使いやすい。
6. ドライヤー|ケチらない方がいい唯一の消耗品
選ぶポイント
ドライヤーは毎日使うものだ。安い1,000〜2,000円のドライヤーを使っていると、乾かすのに時間がかかり電気代もかえって高くなる。6,000〜10,000円のものを選んだ方が長い目で見てコスパがいい。
パナソニックのナノケアシリーズは高いが評判通りの性能がある。まずは中価格帯(5,000〜8,000円)からでも十分差を感じられる。
失敗しやすいポイント
- W数だけで選ぶ — 1200Wと1400Wで「どっちでも同じ」と思いがちだが、風量と熱の安定性に差がある。レビューで「温度が不安定」「モーター音がうるさい」がないか確認する
- 折りたたみ機能に惑わされる — 旅行用途がなければ折りたたみは不要。折りたたみ機能がある分、本体の耐久性が下がることもある
予算感
6,000〜12,000円を推奨。パナソニック・テスコム・コイズミあたりのミドルレンジが信頼できる。ダイソンのドライヤーは5万円超えるので、最初は必要ない。
7. Wi-Fiルーター|後回しにすると確実に後悔する
選ぶポイント
インターネット回線の契約とは別に、Wi-Fiルーターが必要な場合がある。光回線を契約すると多くの場合レンタルルーターが付いてくるが、マンションの共用Wi-Fiを使う場合は自分でルーターを用意する必要があることがある。
Wi-Fi 6対応(IEEE 802.11ax)のものを選ぶと、スマホやPCの通信が安定して速くなる。「なんとなく安いやつ」を選ぶと、数メートル離れただけで電波が弱くなるという事態が起きる。
失敗しやすいポイント
- 回線の開通を待たずに買ってしまう — まず回線業者に確認して、ルーターが付属するか確認する。重複購入になることがある
- 安さだけで選ぶ — 3,000円以下のルーターは通信が不安定になりやすい。Wi-Fi 6対応の中でも5,000〜10,000円のゾーンを選ぶと長く使える
予算感
TP-LinkやASUSのエントリーWi-Fi 6対応モデルが5,000〜10,000円で入手できる。最初の一台としては十分な性能がある。
8. 延長コード・電源タップ|これを軽視すると部屋が詰む
選ぶポイント
一人暮らしの部屋のコンセント位置は選べない。「ベッド横にコンセントがない」「テレビを置きたい場所から遠い」はほぼ全員が遭遇する問題だ。電源タップは最初から複数買っておいた方がいい。
選ぶときは 雷サージ保護機能付き のものを選ぶ。雷によるPCや家電へのダメージを防いでくれる。パソコンを使う場所には特に必須だ。
失敗しやすいポイント
- コードの長さを測らない — 1.5mでは届かない場所は意外と多い。3mを基準にして、必要なら5mを選ぶ
- 差し込み口の数が少ない — 冷蔵庫・電子レンジ・炊飯器・電気ケトルなど、キッチン周りだけで4〜5口使う。最低6口以上のものを選ぶ
予算感
エレコムやサンワサプライの雷サージ保護付き6口タップが2,000〜4,000円で買える。数百円の安価なタップは品質が不安定で発熱するものもあるので避ける。
9. 照明|引っ越し当日の「暗い部屋」を避けるために
選ぶポイント
新築・リノベーション済み物件でも、照明器具は付いていない場合がほとんどだ。引っ越し当日に明かりがない、という状況は意外と起きやすい。これは事前に必ず確認・準備しておく項目だ。
シーリングライトは LEDタイプ一択。白熱灯や蛍光灯は今や入手しにくく、電気代も高い。調光・調色機能付きのものを選ぶと、昼は白い光で集中、夜は暖色でリラックスと使い分けられる。
失敗しやすいポイント
- 引掛シーリングの有無を確認しない — 天井に引掛シーリング(白い丸い器具)がないと通常のシーリングライトは取り付けられない。ない場合は別途工事が必要になる
- 部屋の畳数に合った光量を選ばない — 6畳の部屋に4畳用のライトをつけると端が暗くなる。「〜◯畳用」の表記を部屋の広さに合わせて選ぶ
予算感
アイリスオーヤマやパナソニックの6〜8畳用LEDシーリングライトが3,000〜8,000円。調光・調色機能付きでも10,000円以下で手に入る。照明は節約しすぎずに快適さを優先した方がいい。
まとめ:買う順番も大事
9つの家電を紹介したが、引っ越し当日から必要なものと、後から買っても間に合うものがある。
引っ越し当日までに必要なもの(最優先)
- 照明(ないと文字通り暗闇)
- 冷蔵庫(食品の保存に即必要)
- 電源タップ(他の家電を使うために必要)
引っ越し後1週間以内に揃えるもの
- 洗濯機
- 電子レンジ
- Wi-Fiルーター
- ドライヤー
余裕があれば揃えるもの
- 炊飯器(鍋で代替可能)
- 掃除機(引っ越し直後は段ボールが多くて使いにくい)
家電を揃える総額は安くても10万円前後かかる。一度に全部買おうとせず、優先順位をつけて少しずつ揃えていくのが賢明だ。
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