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引っ越しのベストシーズンはいつ?費用が安い時期と繁忙期を徹底解説

🙂 越野さや 公開: 更新:

同じ距離・同じ荷物量で2倍の値段差があった

10回目の引っ越しのとき、仕事の都合でどうしても3月末に引っ越さなければならなかった。見積もりを複数社に依頼したら、最安値でも12万円という回答だった。その2年後、ほぼ同じ距離・同じ荷物量で9月の平日に引っ越したときは、5.5万円で済んだ。同じ「引っ越し」なのに、時期が違うだけで2倍以上の費用差が生まれた。

引っ越しの費用を左右する最大の要因は「時期」だ。この記事では、引っ越しの費用が高い時期・安い時期を具体的に解説し、可能な限り費用を抑えるための戦略を紹介する。


引っ越し費用の「繁忙期」と「閑散期」

最も高い時期:2月下旬〜4月上旬(繁忙期)

日本の引っ越し業界最大の繁忙期は、春の転勤・進学シーズンだ。

  • 3月最終週〜4月第1週:1年で最も高い。業者によっては通常の2〜3倍の料金になる
  • 業者のトラックと作業員がすべて埋まり、希望日に予約できないことも多い
  • 「見積もり依頼」自体を断られることすらある

私の経験上、3月の最終土日は業者が最大限の価格設定をしてくる。交渉の余地もほぼない。

繁忙期の特徴

  • 作業が雑になりやすい(業者が疲弊している)
  • 梱包材のサービス提供がなくなることがある
  • 前日キャンセルに厳しいペナルティがある場合がある

次に高い時期:9月〜10月(中繁忙期)

転職・転勤の9月移動シーズンも、1年の中では費用が高めの時期だ。春ほどではないが、休日・土曜日は混雑する。企業の人事異動が9月に集中していることが主な理由で、単身赴任などで短期間での引っ越しが増える。

最も安い時期:5月〜8月、11月〜1月(閑散期)

繁忙期以外の時期は全体的に安い。特に以下の時期が最安値圏。

  • 5月〜6月:GW明けから梅雨にかけて。繁忙期の3分の1程度になることも
  • 11月〜1月(年末年始を除く):秋冬の移動シーズンオフ
  • 8月:盆休みを外した平日は非常に安い

「曜日・時間帯」でも費用が変わる

時期だけでなく、同じ週の中でも費用差がある。

曜日による差

曜日費用目安
土曜・日曜高め(+20〜50%)
月〜金(平日)安め
特に安い日平日の仏滅(一部業者で割引あり)

週末は「引っ越しは週末に」という需要が集中するため、費用が高い。平日に有給休暇を使って引っ越しできる場合は、大きなコスト削減になる。

時間帯による差

時間帯費用目安特徴
午前(8〜12時)高め同日2件目の案件に影響しない、確実な時間帯
午後(13〜17時)安め午前の案件が延長した場合に遅れる可能性あり
夕方〜夜(17時以降)最安業者によっては受け付けていない

「午後便」と呼ばれる午後の時間帯指定なしプランを選ぶと、同じ業者でも2,000〜10,000円安くなるケースがある。「多少遅れても構わない」という方には、コスパの良い選択肢だ。

9回目の引っ越しのとき、閑散期の平日午後便を選んだことで、繁忙期の土曜午前便の見積もりより43%安くなった。


費用を最大限に下げる「時期×曜日×時間帯」の組み合わせ

最もコストを抑えられる組み合わせは以下のとおり。

最安パターン:閑散期(11月〜2月初旬)× 平日 × 午後便

この組み合わせは、繁忙期の土曜午前便と比べると同じ条件で50〜70%オフになることがある。

現実的なベストパターン:5月〜8月 × 平日 × 午後便

GW明けの5〜6月は安い上に、天気も安定しており、引っ越し後の片付けにも余裕が持てる。私が「もし自由に時期を選べるなら」と思う最強の引っ越しシーズンは5月の平日だ。


季節別の費用目安(単身・近距離の場合)

以下は東京都内・距離30〜50km・単身(1K相当)の場合の目安。

時期平日土曜日
3月最終週〜4月第1週80,000〜150,000円100,000〜180,000円
2月・4月(その他)50,000〜90,000円60,000〜110,000円
5月〜6月25,000〜50,000円35,000〜70,000円
7月〜8月30,000〜55,000円40,000〜75,000円
9月〜10月35,000〜60,000円45,000〜80,000円
11月〜1月20,000〜40,000円30,000〜55,000円

※あくまで目安。業者・荷物量・具体的な距離によって大きく変わる。


繁忙期に引っ越さざるを得ない場合の費用削減策

進学・転勤など、どうしても3〜4月に引っ越しが必要な場合はどうすればいいか。

策1:2ヶ月以上前から予約する

繁忙期でも、早期に予約することで価格を抑えられることがある。「早割」や「早期予約割引」を設けている業者もある。1月中に3月末の引っ越しを予約する感覚だ。

繁忙期は業者の予約が1〜2月にはほぼ埋まるため、2月以降に連絡しても「希望日はすでに満杯」と断られることも多い。早めに動くこと自体が最重要の対策だ。

策2:複数社の見積もりを取り、競わせる

繁忙期でも、一括見積もりサービスで複数社から見積もりを取り、「他社はもっと安い」と伝えることで多少の値引きが期待できる。ただし、繁忙期は業者側が強いため、交渉余地は少ない。

策3:荷物量を減らす

荷物が少ないほど費用は下がる。繁忙期の引っ越しが決まったら、まず不用品の処分を徹底することが重要だ。単身パックが使えるくらいまで荷物を減らせると、大幅なコスト削減になる。

策4:平日や月初・月中を狙う

3月でも、月初や平日は月末・週末より安くなる傾向がある。引っ越し日を「3月15日(月)」のような日程にできれば、「3月31日(土)」より明らかに安くなる。

策5:引っ越し先の荷物受け取りを分ける

旧居から新居への荷物搬出は繁忙期に行うが、大型家具は別日(閑散期)に搬入するという方法もある。ただし、新居に仮住まいが必要になるため、現実的ではないケースも多い。


「引っ越し費用の目安」を把握するためのチェックポイント

見積もりを依頼する前に、以下の条件を整理しておくと比較しやすい。

チェックリスト

  • 引っ越し希望日の第1〜3候補(日付と曜日)
  • 時間帯の希望(午前・午後・指定なし)
  • 引っ越し元・引っ越し先の都道府県(できれば住所)
  • 荷物の量の目安(1K・1LDK・2LDKなど)
  • 特殊な荷物の有無(洗濯機・冷蔵庫・エアコン・ピアノなど)
  • エレベーターの有無(旧居・新居)

これらを準備した上で一括見積もりサービスに入力すると、スムーズに比較できる。


「旬の引っ越し」カレンダー(年間まとめ)

費用感特記事項
1月安い年末年始明けは特に安い
2月やや高め繁忙期前の駆け込みが始まる
3月最高値月末はとくに高い
4月高め月初〜中旬は徐々に落ち着く
5月安いGW明けは急落
6月安い梅雨シーズンは特に安い
7月やや安い平日は安い
8月やや安いお盆期間の前後は特に安い
9月やや高め転勤シーズン
10月普通閑散期入り口
11月安い閑散期本番
12月安め年末の直前は避ける

引っ越しの費用を左右するもう一つの要因:業者選び

時期・曜日・時間帯の組み合わせと同様に、業者選びも費用に大きく影響する。同じ条件でも、業者によって数万円の差が出ることは珍しくない。

一括見積もりサービスの活用

複数の引っ越し業者から一度に見積もりを取れるサービスを活用すると、価格の比較が格段に楽になる。代表的なサービスとして「SUUMO引越し見積もり」「引越し侍」「ズバット引越し比較」などがある。

一括見積もりサービスで5〜6社から見積もりを取ったとき、最安値と最高値の差が3万円以上あったことが何度もある。「1社から見積もりを取ってそのまま決める」のは非常にもったいない。

小規模業者・地域業者の活用

大手業者(サカイ・アート・ヤマト・日通など)は安心感があるが、価格は小規模な地域業者の方が安い場合も多い。荷物が少ない近距離の引っ越しでは、地域密着の小規模業者も候補に入れると良い。

ただし、小規模業者は品質のばらつきが大きいため、口コミやレビューを事前に確認することが重要だ。


まとめ:「時期を選べる」なら5〜6月・11〜1月の平日午後

引っ越しの費用は時期によって大きく変わる。繁忙期(3〜4月)と閑散期(5〜6月・11〜1月)では、同じ条件でも2〜3倍の差が生まれる。

費用を抑えるための3つの選択

  1. 時期:5〜6月 または 11〜1月を選ぶ
  2. 曜日:平日(月〜金)を選ぶ
  3. 時間帯:午後便(時間指定なし)にする

さらに費用を絞るための追加策

  1. 一括見積もりで複数社を比較する
  2. 荷物を減らして単身パック対象に絞る

どうしても繁忙期に引っ越す必要がある場合は、「2ヶ月前から予約・複数社比較・荷物を最小化」の3点で対応しよう。

引っ越しは人生の中で何度もある大きなイベントだ。時期の選択だけで数万円変わることを知っておくだけで、費用計画が大きく変わる。まず「いつ引っ越せるか」を考えることが、費用削減への最初の一歩だ。

note

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Author

越野さや

@hikkoshi_lab

無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。