マイナンバーカードの引っ越し手続き|継続利用と電子証明書の更新
マイナンバーカードの手続きを怠って確定申告が大変だった話
フリーランスになってから毎年e-Taxで確定申告をしていた私。引っ越し後にマイナンバーカードの継続利用手続きを忘れて、確定申告の直前に「電子証明書が失効しています」というエラーが出て焦ったことがあります。
2月の確定申告シーズン直前に、役所に駆け込んで再度手続きをしたのですが、その日は混んでいて1時間以上待つことになりました。翌日が申告期限ギリギリで本当に冷や汗をかきました。
マイナンバーカードは持っているだけで便利ですが、引っ越しのときに適切な手続きをしておかないと、いざというときに使えなくなります。この記事では、引っ越し時のマイナンバーカード手続きを詳しく解説します。
引っ越しでマイナンバーカードはどうなる?
マイナンバーカードに記録されている情報は、大きく分けて2つあります。
1. 基本情報(表面記載の情報)
- 氏名、生年月日、性別、住所
- カード有効期間
引っ越しで住所が変わっても、カード自体は使い続けられます。ただし、住所表記が古いままなので、身分証明書として使う際に注意が必要です。
2. 電子証明書(ICチップ内)
- 署名用電子証明書(e-Taxやオンライン申請に使用)
- 利用者証明用電子証明書(マイナポータルログインなどに使用)
電子証明書は、転入届を提出した時点で自動的に失効します。継続して使うためには「継続利用申請」が必要です。
継続利用申請とは
継続利用申請とは、引っ越し後に新住所の役所で「引き続きマイナンバーカードを使えるようにする」手続きです。
この手続きをすることで:
- 電子証明書が新住所で再発行される
- カード表面の住所が新住所に更新される(シールを貼るか、印字変更)
- マイナポータルや e-Tax などが引き続き使える
転入届と同じ窓口で同時に手続きできます。わざわざ別の日に来る必要はありません。
必要なものと手続きの流れ
必要なもの
| 持ち物 | 備考 |
|---|---|
| マイナンバーカード | 必須 |
| 転出証明書 | 別の市区町村から引っ越した場合 |
| 本人確認書類 | 運転免許証など(マイナンバーカードと一緒に確認されることがある) |
| 暗証番号 | 4桁の暗証番号と署名用暗証番号(英数字6〜16桁) |
最重要:暗証番号を忘れないでください
継続利用申請では暗証番号の入力が必要です。忘れてしまった場合は、暗証番号の初期化・再設定が必要になり、手続きに時間がかかります。
手続きの流れ
STEP1:役所の住民課(市民課)へ 転入届を提出する窓口と同じ場所です。「転入届とマイナンバーカードの継続利用をお願いします」と伝えましょう。
STEP2:転入届の手続きと同時に継続利用申請書を記入 窓口で継続利用申請書(または所定の書式)を渡されます。必要事項を記入します。
STEP3:マイナンバーカードを端末に差し込む 役所に設置されているカード読み取り端末に、マイナンバーカードを差し込みます。
STEP4:暗証番号を入力する 4桁の暗証番号を入力します。 (電子証明書の更新が必要な場合は、署名用の英数字暗証番号も入力します)
STEP5:完了 カード表面の住所がシールや印字で更新され、電子証明書も新住所で再発行されます。
所要時間は転入届とまとめて20〜30分程度が目安です。
暗証番号を忘れてしまった場合
マイナンバーカードの暗証番号を忘れてしまうと、継続利用申請の際にロックがかかる可能性があります。
暗証番号の種類は以下の3種類です。
- 署名用電子証明書の暗証番号(英数字6〜16桁):e-Taxや電子申請に使用
- 利用者証明用電子証明書の暗証番号(数字4桁):マイナポータルログインなど
- 住民基本台帳用の暗証番号(数字4桁):住基ネット関連
暗証番号を忘れた場合は、役所の窓口で「暗証番号の初期化(再設定)」の手続きが必要です。本人確認書類を持参して窓口へ行きましょう。
私の対策:暗証番号はパスワードマネージャー(私は1Passwordを使用)に保存しています。紙に書いて保管する方法もありますが、なくさない場所に保管することが重要です。
同一市区町村内の引っ越しの場合
同じ市区町村内での引っ越し(転居)の場合も、マイナンバーカードの住所変更が必要です。
手順は基本的に同じですが、転出証明書は不要です。
- 転居届を提出する
- 同時にマイナンバーカードの住所変更手続きをする
- 暗証番号を入力する
オンライン転出申請(マイナポータル)との連携
2023年2月以降、マイナンバーカードを使ってマイナポータルから転出届をオンラインで提出できるようになりました。
オンライン転出のメリット:
- 旧住所の役所に行かなくていい
- 引っ越し準備で忙しい時期に窓口に行く手間が省ける
ただし注意点:
- 転入届は新住所の役所に行って手続きする必要があります(オンライン転出後も窓口手続きは必要)
- マイナンバーカードの電子証明書の有効期間が残っている必要があります
私は最近の引っ越しでこのオンライン転出申請を使いました。旧住所の役所に行かなくて済んだのは本当に楽で、引っ越し前の忙しい時期に助かりました。
マイナンバーカードを持っていない場合は?
マイナンバーカードを持っていなくても、マイナンバー自体(12桁の番号)は住所変更に伴って特に手続きは不要です。マイナンバーは生涯変わりません。
ただし、引っ越しを機にマイナンバーカードを作ることをお勧めします。理由は:
- 住所変更後に申請すれば新住所のカードが最初から発行される
- 今後もオンライン手続きが増える中で持っておくと便利
- コンビニで住民票や印鑑証明が取れて超便利
転入届を提出した際に「マイナンバーカードの申請もしたい」と言えば、申請書をもらえます。
引っ越し後のマイナポータル活用
マイナンバーカードの継続利用申請が完了したら、マイナポータルにログインして情報が更新されているか確認しましょう。
マイナポータルで確認・手続きできること:
- 住所変更の反映確認
- 健康保険情報の確認
- 各種給付・手当の申請
- e-Taxとの連携確認
特にフリーランスの方は、e-Taxとの連携が正常かどうか確認しておくと、確定申告シーズンに慌てずに済みます。
まとめ:転入届と同時にマイナンバーカードの継続利用も
引っ越し時のマイナンバーカード手続きのポイントをまとめます。
- 転入届と同日に継続利用申請を行う(忘れると電子証明書が失効する)
- 暗証番号を事前に確認しておく(忘れると手続きに時間がかかる)
- 同一市区町村内の引っ越しでも住所変更手続きが必要
- マイナポータルからの転出届で窓口への行き来を最小化できる
転入届の窓口で一言「マイナンバーカードの継続利用もお願いします」と伝えるだけで同時処理できます。この一言を忘れないようにしてください。私のように確定申告直前に焦らないよう、引っ越し当日か翌日に処理することを強くお勧めします。
Author
渡邊悠介
12回の引っ越し経験者。引っ越しの失敗と成功を繰り返してきた。その経験をもとにリアルな情報を発信中。