マイナポータルで引っ越し手続きをまとめてやる方法|ワンストップサービス解説
役所に3回行くはめになった引っ越し手続きの失敗
5回目の引っ越しのとき、事前に何も調べずに手続きに臨んだ結果、転出届を出しに1回、転入届を出しに1回、書類の不備で再度1回と、役所に合計3回通うはめになりました。そのたびに平日の昼間に仕事を抜け出して、待ち時間込みで半日潰していました。
あのころマイナポータルの引っ越しワンストップサービスをちゃんと使いこなしていたら、と今でも思います。転出届はオンラインで完結できますし、電気・ガス・水道の住所変更も一括で申請できる仕組みが整っています。
この記事では、マイナポータルを活用した引っ越し手続きのまとめ方を解説します。
マイナポータルの「引っ越し」機能でできること
マイナポータル(https://myna.go.jp)には、引っ越しに特化したワンストップサービスが用意されています。主にできることは以下の通りです。
役所系の手続き
転出届のオンライン申請 引っ越し前に行う転出届を、役所に行かずにオンラインで完結できます。以前は必ず窓口へ行く必要がありましたが、マイナンバーカードがあればスマートフォンやパソコンから申請できます。
転入届の予約(一部自治体) 転入届そのものは現地での手続きが必要ですが、一部の自治体ではマイナポータル経由で来庁予約ができます。予約があると待ち時間を大幅に短縮できます。
マイナンバーカードの継続利用申請 転入届と同時に行う手続きで、マイナポータルから事前申請しておくと窓口での手続きがスムーズになります。
ライフライン・各種サービス連携
マイナポータルの「もっとつながる」機能では、以下のサービスと連携して住所変更を申請できます。
| サービス種別 | 主な対応サービス |
|---|---|
| 電力会社 | 東京電力、関西電力、中部電力など主要各社 |
| ガス会社 | 東京ガス、大阪ガスなど |
| 水道局 | 一部の自治体 |
| 郵便局 | 日本郵便(転送サービス登録) |
| 金融機関 | 一部の銀行・証券会社 |
| 国税庁 | e-Tax(税務署への住所変更) |
| 年金 | 日本年金機構 |
すべてのサービスが対応しているわけではありませんが、主要なライフラインは連携対象に含まれています。最新の対応状況はマイナポータルのサービス一覧ページで確認できます。
利用条件:マイナンバーカードが必須
マイナポータルの引っ越しワンストップサービスを使うには、マイナンバーカードが必要です。健康保険証や運転免許証では代替できません。
必要なもの
- マイナンバーカード(有効期限内のもの)
- スマートフォン(NFC機能搭載のiOSまたはAndroid)またはICカードリーダー付きパソコン
- マイナポータルアプリ(スマートフォンの場合)
- 各種暗証番号
- 署名用電子証明書暗証番号(英数字6〜16桁)
- 利用者証明用電子証明書暗証番号(数字4桁)
暗証番号を忘れてしまっている場合は、事前に市区町村の窓口で再設定が必要です。引っ越し前に確認しておくと安心です。
カードを持っていない場合
マイナンバーカードをまだ取得していない場合、ワンストップサービスは使えません。この場合は従来通り、転出届は現在の市区町村窓口へ、転入届は引っ越し先の市区町村窓口へ直接出向く必要があります。
マイナポータルでの転出届申請:実際の手順
ステップ1:マイナポータルにアクセス
マイナポータルアプリを開き、マイナンバーカードをスマートフォンにかざしてログインします。
ステップ2:「引っ越し」メニューを選択
トップページの「引っ越し」または「手続きを探す」から引っ越し関連の手続きメニューを選択します。
ステップ3:転出届の申請
申請フォームに以下の情報を入力します。
- 現在の住所
- 引っ越し先の住所
- 引っ越し予定日
- 世帯主との関係(同居する家族がいる場合)
入力完了後、マイナンバーカードで電子署名を行い送信します。
ステップ4:申請完了の確認
申請が受理されると、マイナポータル上で「受付済み」の通知が届きます。転出証明書の発行が必要な場合は、郵送で送られてくるか、電子的に発行されます(自治体による)。
ステップ5:ライフライン等の手続き
転出届の申請後、同じ画面から連携サービスへの住所変更申請ができます。対応サービス一覧から必要なものを選択し、各サービスの申請フォームに従って手続きします。
対応市区町村の調べ方
転出届のオンライン申請は全国の市区町村で対応していますが、転入届の予約機能や来庁予約は自治体によって異なります。
調べ方
- マイナポータルの「引っ越し」メニューにアクセス
- 現在の住所と引っ越し先の住所を入力
- 対応している手続きと非対応の手続きが一覧で表示される
この画面で「オンライン申請可」「窓口手続き必要」が区別されているので、事前に確認しておくと当日スムーズです。
対応していない場合の対処法
一部の自治体では、マイナポータル連携が部分的にしか対応していない場合があります。
転出届が非対応の場合 引っ越し前に現在の市区町村窓口に出向くか、郵送で転出届を提出します。郵送の場合は転出証明書が自宅に届くまで1〜2週間かかるため、余裕を持って手続きしてください。
ライフライン連携が非対応の場合 各電力会社・ガス会社・水道局のWebサイトやお客様センターに個別に連絡します。多くのサービスは自社サイトからオンラインで住所変更ができます。
まとめ:マイナポータルを使うと何が変わるか
マイナポータルの引っ越しワンストップサービスを活用すると、次のことが変わります。
- 転出届は役所に行かずに完結
- ライフラインの住所変更を一括申請
- 手続きの抜け漏れを防ぐ(対応サービス一覧で確認できる)
転入届はまだ多くの自治体で窓口手続きが必要ですが、それでも「転出届のために旧住所の役所に行く」という手間を一つ省けるのは大きなメリットです。
マイナンバーカードを持っているなら、引っ越しが決まった段階でマイナポータルの引っ越しメニューを確認しておくことをおすすめします。
Author
渡邊悠介
12回の引っ越し経験者。引っ越しの失敗と成功を繰り返してきた。その経験をもとにリアルな情報を発信中。