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一人暮らしで体調不良になったとき|薬・病院・緊急対応の準備

🙂 越野さや 公開: 更新:

高熱の夜、誰も頼れなかったとき

一人暮らし3年目のある冬、インフルエンザで39度の熱を出しました。翌朝には病院に行けましたが、その夜は解熱剤もなく、近所のコンビニまで歩く体力もなく、ただ布団の中で震えていました。

「なんで常備薬を準備していなかったんだろう」と後悔したのはこのときです。一人暮らしで体調を崩すのは、誰でもあること。でも事前に準備があるかないかで、辛さが全然違います。

12回の引っ越しを経て、各地で体調を崩した経験から学んだ「一人暮らしの健康管理と緊急対応」を紹介します。引っ越し直後は新しい環境への慣れや疲れで体調を崩しやすい時期でもあります。新居に入居したら、まず薬の準備と病院の把握をしておくことを強くおすすめします。


常備薬の基本セット

一人暮らしには最低限の常備薬を準備しておきましょう。

必ず揃えておく薬(基本6種)

薬の種類用途市販薬の例
解熱鎮痛剤熱、頭痛、生理痛ロキソニンS、イブA錠
胃腸薬胃痛、消化不良、胃もたれパンシロン、キャベジンコーワ
下痢止め急な下痢、食あたりストッパ下痢止め
整腸剤腸内環境の回復ビオフェルミンS
風邪薬総合感冒薬パブロン、ルルA錠
絆創膏・消毒液切り傷、すり傷バンドエイド、マキロン

市販薬は使用上の注意をよく読み、用法・用量を守って使いましょう。症状が改善しない場合や悪化する場合は、自己判断で薬を続けず医療機関を受診してください。

あると便利な追加アイテム

  • 体温計:体温測定なしに薬を飲む判断はできない
  • 冷却シート(熱さまシート等):高熱のときの補助として
  • 経口補水液(OS-1等):下痢や嘔吐で脱水になったとき
  • うがい薬(イソジン等):のどの違和感があるとき
  • 目薬:目の疲れ、充血に

これらをひとつのボックスや袋にまとめておくと、体調不良のときに探す手間が省けます。私は100円ショップで購入したファスナー付きの収納ポーチにまとめていて、引っ越しのたびにポーチごと移動できるので便利です。


薬の期限と管理

「薬箱を作ったけど何年も使っていない」という状況になると、いざというときに期限切れの薬しかない事態になります。

管理のポイント

  • 年1回(年始など決めた時期に)、薬箱の中身を確認する
  • 期限が切れた薬は処分し、新しいものを補充する
  • 薬の処分は自治体のルールに従い、多くの場合は「燃えるゴミ」として処分するか、薬局の回収ボックスを利用する(薬局によって対応が異なるため事前確認を)

引っ越し後は薬箱の中身を確認するよい機会です。期限切れのものは処分し、新居で使う生活スタイルに合わせて見直しましょう。


かかりつけ医を見つける重要性

一人暮らしで体調を崩したとき、「どの病院に行けばいいかわからない」という状況が意外と多いです。12回の引っ越しを経験していると、毎回「この街の病院、どこが評判いいんだろう」と悩みました。

引っ越し後すぐに「かかりつけ医」を見つける

引っ越し先に着いてすぐ、元気なうちに近所の病院・クリニックを把握しておきましょう。

探し方

  • Googleマップで「内科 ○○(最寄り駅名)」と検索
  • 口コミを確認して評判が良さそうなクリニックに目星をつける
  • 健康診断や軽い体調不良のタイミングで一度受診しておく

最初から「かかりつけ医」として登録している病院があると、継続的に診てもらえるため、体の状態を把握してもらいやすくなります。初診でも「引っ越してきたばかりでかかりつけ医を探しています」と伝えると、多くのクリニックでは丁寧に対応してくれます。

診療科別の目安

  • 内科:風邪、インフルエンザ、胃腸炎など一般的な体調不良
  • 皮膚科:肌荒れ、湿疹、水虫など
  • 耳鼻咽喉科:耳・鼻・のどの症状
  • 歯科:虫歯、歯周病(引っ越し後は歯科クリニックも把握しておくのがお勧め)

歯科は症状が出てから探すと「初診が2〜3週間先」ということも少なくありません。引っ越し後に元気なうちに近所の歯科を受診して定期検診を受けておくと、急な歯痛でも優先的に診てもらいやすくなります。


体調別:こんなときどうする?

発熱(38度以上)

  1. まず体温を計測して記録(時間と体温をメモ)
  2. 解熱鎮痛剤を服用(ロキソニン等)
  3. 水分をしっかり補給(常温の水や経口補水液)
  4. 布団で安静にする
  5. 翌日も改善しない場合は病院へ(インフルエンザや新型コロナも検査が必要な場合)

翌日を待たずに病院へ行くべき症状

  • 40度以上の高熱
  • 強い頭痛・首の硬直(髄膜炎の可能性)
  • 意識がもうろうとしている
  • 息苦しさや胸の痛み

「様子を見よう」と自己判断で放置するのが最も危険です。少しでも「おかしい」と思ったら迷わず受診してください。一人暮らしだからこそ、誰も異変に気づいてくれないため、自分で判断するしかありません。

下痢・嘔吐(食あたり疑い)

  1. 水分補給が最優先(経口補水液OS-1が最適)
  2. 固形物は食べられるようになってから
  3. 下痢止めは細菌性の場合は使わない方がよいこともある(毒素を体外に排出させる観点から、医師の指示なく使用しないほうが無難な場合がある)
  4. 1日以上続くまたは血便がある場合は受診

強い腹痛

急に強い腹痛が起きた場合は、様子見よりも早めに受診を。虫垂炎(盲腸炎)の場合は放置すると悪化し、最悪の場合は腹膜炎に進展することがあります。「右下腹部の激痛」が特徴的な症状です。

熱中症(夏)

夏の一人暮らしで意外と危険なのが熱中症です。エアコンを節約しようとして室温が35度以上になっても気づかない場合があります。

対処法:

  1. 涼しい場所(エアコンのある部屋)へ移動する
  2. 体を冷やす(特に首・わきの下・太ももの付け根)
  3. 経口補水液や塩分・水分を補給する
  4. 意識がもうろうとする場合は119番

深夜・休日の緊急対応

体調が急変したときに慌てないために、以下の連絡先と方法を把握しておきましょう。

緊急電話番号

種別番号
救急・消防119
警察110
救急安心センター(#7119)#7119(全国で順次対応中)
子ども医療でんわ相談(#8000)#8000(15歳未満対象)

**#7119(救急安心センター)**は「救急車を呼ぶべきか迷う」ときに電話できる相談窓口です。看護師や医師が電話で対応してくれます。一人暮らしには特に心強いサービスです。なお、#7119は2025年時点で全都道府県に対応が広がっていますが、地域によって運営時間が異なる場合があります。お住まいの自治体のウェブサイトで確認しておきましょう。

時間外・休日の受診方法

  1. 救急病院を事前に調べておく:「○○市 救急病院 リスト」で検索し、スマホのメモに保存
  2. 救急外来(ER)を受診する:重症の場合
  3. 夜間・休日診療所:軽症の場合はこちら。自治体のウェブサイトで場所を確認
  4. オンライン診療:軽症・慢性症状の場合はオンライン診療サービスも活用できる

深夜に救急病院へ行った経験が2回あります。1回は虫垂炎の疑い(結果は腸炎でした)、もう1回は自転車で転倒して手首を切ったとき。どちらも「深夜に一人でタクシーで行く」という状況でした。事前に近くの救急病院の住所と電話番号をスマホのメモに入れておいて本当によかったと思っています。

オンライン診療サービス

自力で病院に行くのが辛いとき、オンライン診療(スマホで医師に相談できるサービス)が便利です。

主なサービス:

  • LINEドクター:LINEアプリから受診可能
  • curon(クロン):24時間対応のオンライン診療
  • CLINICS(クリニクス):全国の病院・クリニックと連携

処方箋が必要な薬は薬局で受け取れるか、自宅に配送してもらえます。39度の熱で外出できないときにオンライン診療を活用してとても助かった経験があります。


緊急時の連絡体制を整えておく

一人暮らしで体調が悪化したとき、誰かに連絡できる体制を整えておくことが重要です。

緊急連絡先リストを作る

スマートフォンのメモや緊急連絡先に以下を登録しておきましょう:

  • 親・家族の電話番号(緊急時に連絡できる)
  • 友人・知人(近くに住む人がいれば)
  • かかりつけ医の電話番号
  • 近所の薬局・ドラッグストアの電話番号
  • 救急病院の電話番号

iPhoneの「緊急連絡先」機能を設定する

iPhoneには「ヘルスケア」アプリで緊急連絡先と医療情報を登録できる機能があります。意識を失った際などに、医療スタッフが情報を確認できます。

ロック画面から「緊急SOS」→「医療ID」で確認できるよう設定しておきましょう。血液型・アレルギー情報・持病なども登録できるため、万一の際に役立ちます。Androidも同様の機能(緊急情報)が搭載されています。

「具合が悪い」を伝える習慣を作る

体調不良のとき、誰かに連絡できる関係を作っておくことも重要です。「今日熱がある」と家族や友人に一言送るだけで、急変したときに発見が早くなります。親には「毎朝LINEを送る」という習慣にしている人もいます。大げさに見えて、実際には安心感につながります。


健康保険・医療費の基本知識

一人暮らしで病院に行くときの医療費については基本的な仕組みを理解しておきましょう。

健康保険証について

社会人として就職している場合は勤務先の社会保険(健康保険)に加入します。学生・フリーランス・無職の場合は国民健康保険に自分で加入する必要があります。健康保険証があれば、原則として医療費は窓口で3割負担です(70歳未満の場合)。

引っ越し後は速やかに住民票の移動と保険証の住所変更・再発行手続きを行いましょう。保険証の住所が古いままでも受診は可能ですが、住民税や各種手続きに影響が出ます。

高額療養費制度

同じ月に一定額以上の医療費を支払った場合、超えた分が後から返ってくる「高額療養費制度」があります。70歳未満・年収370万〜770万円の場合、一般的な自己負担上限の目安は月約80,100円+αとなっています(収入区分により異なります)。

長期入院や手術が必要になったときに役立つ制度ですので、加入している健康保険の窓口(会社の健保組合・市区町村の国民健康保険窓口)に問い合わせておくと安心です。


まとめ:体調不良に備えた3つの準備

一人暮らしで体調管理のために今すぐできること:

  1. 常備薬を揃える:解熱剤、胃腸薬、絆創膏等の基本6種を薬箱にまとめる
  2. かかりつけ医を見つける:引っ越し後すぐに近所のクリニックを把握する
  3. 緊急連絡先を登録する:#7119、救急病院の電話番号、家族の連絡先を登録する

「元気なうちに準備する」ことが、体調を崩したときの辛さを大きく軽減します。引っ越し後の最初の週末に、薬を買いに行き、近所の病院を調べることをお勧めします。

体調管理は「自分を守ること」であり、一人暮らしでは誰かが代わりにやってくれるわけではありません。日々の睡眠・食事・運動の基本的な生活リズムを整えることが、最善の体調管理です。

note

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Author

越野さや

@hikkoshi_lab

無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。