一人暮らしの家具選び|失敗しないための優先順位と予算配分
一度に全部揃えようとして後悔した話
初めて一人暮らしをしたとき、「入居前日までに全部揃える」という強い意志で家具をまとめ買いした。ベッド・ソファ・テレビ台・本棚・ダイニングテーブル・チェスト・カーテン……。
支払い総額は約30万円。しかし実際に引っ越してみると「ソファを置いたら部屋が狭くなりすぎた」「本棚はそれほど本がないから必要なかった」「テレビ台はテレビと一緒に買えばよかった」など、失敗が続出した。
特に痛かったのがソファだ。6畳のワンルームに2人掛けソファを置いたら、ベッドとソファの間を横歩きしないと移動できない状態になった。「広い部屋を想定して選んでいた」という典型的なミスだった。
12回の引っ越しを経た今、「家具は段階的に揃える」のが正解だと断言できる。最初から全部揃えようとすると、自分の生活スタイルと合わない家具にお金を使ってしまう。まず最低限で生活を始め、「これが必要」と実感してから追加するサイクルが無駄のない揃え方だ。
一人暮らしの家具の優先順位
家具は「すぐに必要なもの」と「後から追加でいいもの」に分けられる。
入居当日から必要なもの(最優先)
1. ベッド or 寝具セット
寝る場所は初日から必要。床に直接寝るのは腰に良くないため、ベッドまたはマットレスは事前に用意する。
引っ越しの荷物が届く前日、または当日の朝イチで設置できるように配達日を指定しておこう。ニトリやIKEAは配達日指定が可能なので、入居日に合わせて注文しておくとスムーズだ。
参考予算:20,000〜60,000円(目安)
2. カーテン
入居初日から部屋のプライバシーを守るために必要。特に夜は外から部屋が丸見えになるため、引っ越し前日にカーテンだけは必ず準備する。
サイズは内見時に窓の幅と高さを採寸しておこう。一般的なカーテンサイズは幅100×丈135cm(腰高窓)と幅100×丈178cm(掃き出し窓)が多いが、必ず実測することが大切だ。
参考予算:3,000〜15,000円(1部屋分・目安)
3. 照明(シーリングライト)
賃貸物件によっては照明器具がついていない場合がある。入居前に「照明器具付き物件か」を確認し、ついていなければ事前に購入・準備する。
天井に「引掛シーリング」(白い丸型のソケット)があることを内見時に確認しておくと安心。引掛シーリングがなければ電気工事が必要になる場合がある。
アイリスオーヤマ シーリングライト 6畳 調光タイプ
参考予算:3,000〜15,000円(目安)
入居後1週間以内に用意するもの(高優先度)
4. テーブル(ダイニング or デスク)
食事・仕事・勉強に使うテーブル。床に直接座って食べることもできるが、腰への負担が大きいため早めに用意したい。
一人暮らしでは「デスク兼ダイニングテーブル」として1台で使い回すと省スペースになる。幅100〜120cmあれば食事もPC作業も十分こなせる。
参考予算:10,000〜30,000円(目安)
5. 椅子(チェア)
テーブルに合わせた椅子。特にリモートワークをする人は腰を痛めないよう、良いチェアを優先的に選ぶ。安い折りたたみ椅子で腰痛になり、整体代のほうが高くついた経験から、チェアだけは予算をかけることを強くすすめる。
参考予算:8,000〜50,000円(目安)
6. 冷蔵庫
家電だが生活の根幹。入居当日から必要なもの。配達日の指定が遅くなると最初の数日コンビニ生活になるため、早めに手配する。一人暮らしには120〜200Lが適正サイズの目安。
参考予算:25,000〜60,000円(目安)
7. 洗濯機
こちらも入居後すぐに必要。コインランドリーで代用はできるが、近くにある場合でも毎回出向くのは手間がかかる。洗濯機置き場のサイズ(幅・奥行き)を内見時に採寸しておくと購入ミスを防げる。
参考予算:25,000〜60,000円(目安)
入居後1ヶ月以内に用意するもの(中優先度)
8. 収納家具(タンス・チェスト・カラーボックス)
衣類の収納は最初はスーツケースやダンボールで代用できる。急がず、自分の衣類の量を把握してから必要な収納量を決める。押し入れ・クローゼットの寸法を測って合った収納グッズを選ぼう。
参考予算:5,000〜30,000円(目安)
9. 棚・本棚
本・雑貨・趣味のものを飾る棚は後から追加してOK。最初から大きな本棚を買うと、引っ越し時に処分が大変になる。カラーボックスなどの軽量で解体しやすいものから始めるのが賢明だ。
参考予算:5,000〜20,000円(目安)
10. テレビ・テレビ台
テレビは必須ではないが、あると生活が豊かになる。NetflixやYouTubeなどのストリーミングサービスを使うなら、テレビより大きめのモニターでも代替できる。テレビ台はテレビを購入してからサイズを確認して選ぼう。
参考予算:テレビ30,000〜70,000円 / テレビ台5,000〜20,000円(目安)
入居後3ヶ月以降に検討するもの(低優先度・状況次第)
11. ソファ
一人暮らし部屋でソファは意外と邪魔になることが多い。6畳の部屋に標準的な2人掛けソファを置くと、生活動線が圧迫される可能性がある。部屋の広さと生活スタイルを確認してから検討する。
ソファの代わりに座り心地の良いビーズクッションを使う選択肢もある。価格が安く、模様替えも簡単だ。
ヨギボー Max ビーズクッション ソファ
12. シューズラック・傘立て
玄関まわりの収納は後から追加でOK。引っ越し後、玄関のスペースを実際に使いながら必要なサイズを判断しよう。
13. 観葉植物・インテリア雑貨
生活に慣れてから、部屋の雰囲気を整えていく段階で検討。最初から揃えると、生活動線が確定していないため置き場所が決まらないことが多い。
家具の予算配分
一人暮らしを始めるときの家具・家電の予算目安を整理する。
予算50万円(しっかり揃えたい)
| カテゴリ | 予算目安 |
|---|---|
| 寝具(ベッド+マットレス) | 50,000〜80,000円 |
| カーテン | 15,000〜25,000円 |
| 照明 | 10,000〜20,000円 |
| テーブル+チェア | 30,000〜60,000円 |
| 冷蔵庫 | 35,000〜60,000円 |
| 洗濯機 | 35,000〜60,000円 |
| 収納家具 | 20,000〜40,000円 |
| テレビ | 35,000〜60,000円 |
| その他家電(電子レンジなど) | 20,000〜50,000円 |
| 合計 | 250,000〜455,000円 |
予算30万円(コスパ優先)
| カテゴリ | 予算目安 |
|---|---|
| 寝具(脚付きマットレス) | 20,000〜35,000円 |
| カーテン | 5,000〜10,000円 |
| 照明 | 3,000〜8,000円 |
| テーブル+チェア | 15,000〜25,000円 |
| 冷蔵庫 | 25,000〜40,000円 |
| 洗濯機 | 25,000〜40,000円 |
| 収納家具(カラーボックスなど) | 5,000〜15,000円 |
| その他家電 | 15,000〜30,000円 |
| 合計 | 113,000〜203,000円 |
上記はあくまで目安で、同じ商品カテゴリでも品質・ブランドによって幅がある。特に寝具とチェアは「安くしすぎると体への負担が大きくなる」アイテムなので、予算を削りすぎないことをおすすめする。
家具を安く揃えるための方法
ニトリ・IKEA・カインズを活用する
国内大手のニトリは「お値段以上」のコスパで知られる。シンプルなデザインの家具が多く、一人暮らしの部屋に馴染みやすい。配送・設置サービスも充実しており、一人暮らしの場合でも追加料金で対応してもらえる。
IKEAは北欧デザインのシンプルでおしゃれな家具を安く提供。ただし組み立てが必要なものが多いため、時間と体力に余裕があるタイミングで購入しよう。
フリマアプリ・ジモティーを使う
ジモティーでは地域の人が不要になった家具を0〜格安で譲ってもらえる。大型家具(ソファ・本棚・タンス)は送料が高いため、直接引き取り限定のものをうまく使うと大幅に節約できる。
ただし中古家具は引き取ってみてから想像と違うケースもある。写真をよく確認し、搬入できるサイズかも確認しておこう。
家具の処分まで考えて購入する
一人暮らしは引っ越しが多い。家具を買うときは「次の引っ越しで処分できるか」「解体して運べるか」も考慮する。粗大ゴミとして捨てる場合の費用(一般的に数百円〜数千円程度、品目・自治体によって異なる)も含めた総コストで考えると、安い家具が必ずしもお得とは限らない。
特に大型家具(ソファ・ベッド・タンスなど)は処分が大変。引っ越しのたびに自治体の粗大ゴミ回収を申し込むか、不用品回収業者を使うかを検討する手間も生じる。
家具購入前の事前チェックリスト
購入前に以下を確認しておくと、搬入・設置でのトラブルが防げる。
- 玄関・廊下・エレベーターの幅を測る:大型家具は搬入できないケースがある
- 設置場所のスペースを採寸する:家具のサイズと合っているか確認
- コンセントや窓の位置を確認する:配置が制限される場合がある
- 床材を確認する:フローリングには家具の脚にフェルトを貼ると傷がつきにくい
- 配送日の指定可否を確認する:入居日に合わせた配達が可能かを確認
まとめ
一人暮らしの家具選びで最も大切なのは「優先順位をつけて段階的に揃えること」。
まず入居当日に必要なのは「ベッド・カーテン・照明」の3点。次に1週間以内に「テーブル・チェア・冷蔵庫・洗濯機」。残りの家具は実際に生活してみてから必要なものを判断して追加していくスタイルが失敗が少ない。
一度に全部揃えようとすると予算オーバーになりやすく、後で「いらなかった」と感じる家具が出やすい。焦らず、自分のライフスタイルに合った家具を少しずつ揃えていこう。購入前のサイズ確認と搬入経路の確認を怠らないことが、後悔しない家具選びの最大のポイントだ。
Author
越野さや
@hikkoshi_lab無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。