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一人暮らしは賃貸vs購入どっちが正解?20代の判断基準

🙂 越野さや 公開: 更新:

TL;DR

  • 20代一人暮らしは賃貸が原則。ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる
  • 購入は「ここに永住する」意志が固まってから検討する
  • 家賃vs住宅ローンの単純比較ではなく維持費・流動性も加味して判断

この記事が役立つ状況

  • 対象者: 賃貸か購入か迷っている20〜30代の一人暮らし
  • 直面している課題: いつまでも賃貸で良いのか・購入すべきか判断基準が分からない
  • 前提条件: ある程度の収入があり、住まいの方向性を考え始めている

12回引っ越した私が「賃貸派」である理由

12回引っ越してきた私は、今のところ「賃貸派」です。ただ、これは「賃貸の方が絶対に得」という信念からではなく、自分のライフスタイルと価値観に賃貸が合っているという結論から来ています。

20代の頃に「そろそろ買った方がいいのでは?」と何度も考えました。周りの友人が住宅ローンを組んでマンションを買い始め、焦りを感じたこともあります。でも自分のライフスタイルを振り返ると、仕事の転勤・転職・趣味による移住願望など、「ここに10〜30年住み続ける」という確信が持てなかった。

20代が賃貸か購入かを判断するための考え方を共有します。


賃貸と購入、それぞれのメリット・デメリット

賃貸のメリット

1. 自由に引っ越せる 仕事の転勤、転職、結婚、家族構成の変化など、ライフステージの変化に合わせて柔軟に住む場所を変えられます。これは賃貸の最大のメリットです。

2. 初期費用が少ない 賃貸の初期費用(敷金・礼金・仲介手数料等)は数十万円程度ですが、住宅購入の頭金は数百万〜数千万円規模になります。

3. 建物の維持費がかからない 修繕費、固定資産税、マンションの管理費・修繕積立金などが不要(または家賃に含まれる)。突発的な大きな出費リスクが少ない。

4. 住宅ローンの金利リスクがない 変動金利でローンを組むと、金利上昇時に返済額が増えるリスクがあります。賃貸にはこのリスクがありません。

賃貸のデメリット

1. 資産にならない 毎月の家賃は「消費」であり、支払い続けても不動産は自分のものになりません。

2. 老後の住まいの不安 高齢者になると賃貸物件の審査に通りにくくなるケースがあります。老後の住まいの確保が課題になり得ます。

3. カスタマイズできない 壁紙や床材の変更、ペット飼育など、住まいをカスタマイズする自由が制限されます。

購入のメリット

1. 資産になる ローンを完済すれば不動産という資産が残ります。将来的に売却や賃貸に出すことも可能。

2. 好きにカスタマイズできる 壁紙の張り替え、リノベーション、ペット飼育など、自分の好きなように住まいを改造できます。

3. 老後の住居費が下がる ローン完済後は住居費が管理費・修繕積立金程度になり、老後の家計が楽になります。

購入のデメリット

1. 自由に動けなくなる 住宅ローンがあると、転職・転勤・移住が難しくなります。特に20代はキャリアの変化が大きい時期。

2. 初期費用と諸費用が大きい 頭金(購入価格の10〜20%が目安)+諸費用(登記費用・仲介手数料等)が必要です。諸費用は一般的に物件価格の3〜7%程度とされています。新築マンションと中古物件では諸費用の構成が異なるため、事前に見積もりを取ることが重要です。

3. 価値が下がるリスク 不動産価値は下がることがあります。特に地方では人口減少による地価下落リスクがあります。

4. 維持費がかかる 修繕費、固定資産税(一般的に固定資産税評価額の1.4%が標準税率)、マンションなら管理費・修繕積立金が毎月かかります。


「賃貸の方が損」は本当か?

よく「賃貸は家賃を払い続けても何も残らないから損」という議論があります。これは部分的には正しいですが、一面的な見方です。

「賃貸vs購入の損得」を正確に比較するには

住宅購入のコスト(例:4,000万円のマンションを35年ローン):

  • 毎月の返済額(金利込み)
  • 管理費・修繕積立金(月1〜2万円程度が目安)
  • 固定資産税(年10〜15万円程度が目安)
  • 大規模修繕費(将来的に数十〜数百万円)
  • 売却時の仲介手数料等

賃貸のコスト(例:月8万円の1K):

  • 毎月の家賃
  • 2年ごとの更新料(物件によっては不要な場合もある)

さらに、購入した場合は頭金として使った資金の機会費用(投資に回せた場合の利益)も考慮する必要があります。

結論:どちらが「得か損か」は購入する物件、住む期間、金利動向、投資運用の成績など多くの変数によって変わります。「絶対に賃貸が得」「絶対に購入が得」という単純な答えはありません。


住宅購入に関わる税制・制度について

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)

住宅ローンを利用して住宅を購入した場合、一定の条件を満たすと住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を受けられます。所得税・住民税の控除が最大13年間(新築の場合)適用されます。

制度の詳細や控除額は税制改正により変わる場合があるため、最新情報は国税庁のウェブサイトや税理士に確認することをおすすめします。

固定資産税について

不動産を購入すると、毎年固定資産税・都市計画税が課税されます。これは「固定資産税評価額」に対して課税されるもので、毎年1月1日時点の所有者に課税されます。新築マンションでは軽減措置がある場合があるため、詳細は各自治体に確認してください。


20代が購入を検討すべき条件

20代での住宅購入が合う人の条件:

  1. 住む場所が10年以上変わらない確信がある(転勤なし、転職先も同地域で探せる)
  2. 安定した収入がある(住宅ローン審査に通る収入と雇用形態)
  3. 貯金(頭金)がある程度ある(無理なローンを避けるために)
  4. 結婚・家族計画がある程度見えている(家族が増えてもOKな間取り)
  5. その地域に永続的に価値があると思える(都心の主要駅近くなど)

20代で購入を急がなくていい理由

逆に、以下のような状況では急いで購入しなくていいと思います。

  • キャリアが固まっていない(転職・独立の可能性がある)
  • 結婚の予定が未定(パートナーの希望する場所が変わる可能性)
  • 都市部以外への移住願望がある
  • 副業・起業を検討している(収入が変動する可能性)

20代のうちは賃貸でいろんな場所・間取りを試して、自分が本当に住みたい場所・住みたい部屋のタイプを見極める期間としても活用できます。


私が12回引っ越してわかったこと

正直に言うと、引っ越しのたびに「いい家に住んでいる人が羨ましい」と思うことはあります。でも同時に、引っ越しのたびに「新しい場所・新しい環境・新しい生活」を経験できる自由も楽しんできました。

12回の引っ越しで経験したこと:

  • 都市部→地方の田舎町への移住(自然豊かで良かった)
  • 1K→2LDK→1Rと様々な間取りを試した
  • 各地域のコミュニティや生活コストの違いを体感した

この経験が仕事やプライベートを豊かにしてくれたことは間違いありません。もし若い頃に家を買って身動きが取れなくなっていたら、これらの経験はできなかったでしょう。


賃貸vs購入の生涯コスト比較

家賃8万円を30年払うと総額2,880万円。ローン3,000万円(35年)の利息込み総額は4,000万円超。ただし購入後は資産として残り、賃貸コストはゼロになる点が違います。

賃貸を選んで後悔するケース・購入を選んで後悔するケース

賃貸後悔:「老後の住居が不安定」「家賃を払い続けるだけで資産にならない」。購入後悔:「転勤になり住めなくなった」「修繕費が想定外にかかった」が代表的です。

賃貸と購入の中間選択肢

定期借地権付きマンション・シェアハウス・マンスリーマンション・社宅活用など、完全購入・完全賃貸以外の選択肢も増えています。

賃貸vs購入の条件別比較

条件賃貸が有利購入が有利
転勤・転職の可能性✅ 柔軟に動ける❌ 売却・賃貸化が必要
同じ場所に10年以上住む△ 家賃が累積✅ 資産として残る
収入の安定性✅ 固定費を下げやすい❌ ローン返済が継続
老後の住居❌ 高齢での審査が難しくなる✅ 持ち家なら安心
生活スタイルの変化✅ 間取りを変えやすい❌ 大規模な変更は困難

あなたの状況で選ぶ

20代で転職・転勤の可能性がある → 賃貸の柔軟性を活かす。 同じ場所に5〜10年住む見通しがある → 購入を検討する段階に入っている。 老後の住居が心配 → 早めに購入するか資産形成と並行して検討する。 迷っている → まず家賃に占める割合と現在の貯蓄目標を計算してから判断。

よくある質問(FAQ)— どう選ぶ?何が必要?

20代で家を買うのは早すぎますか?

ライフスタイルによります。転勤・転職の可能性がある、家族構成が変わる可能性がある20代は賃貸の柔軟性が有利なことが多いです。

賃貸と購入、長期的にはどちらが得ですか?

単純比較はできません。購入は資産になりますが維持費・ローン利息がかかります。賃貸は柔軟性があり予算が変動しにくいです。

一人暮らしでマンション購入を検討するタイミングは?

収入・職業が安定し、同じ場所に5〜10年住む見通しが立った段階が一般的な目安です。

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まとめ:20代の判断基準

賃貸か購入かを判断する際の基準:

賃貸が向いている人

  • 転職・転勤の可能性がある
  • まだライフプランが流動的
  • 今の収入では無理なく買える物件がない
  • いろんな場所に住んでみたい

購入が向いている人

  • 住む場所が長期間固定されている
  • 安定した収入があり、頭金を用意できている
  • カスタマイズした住まいに住みたい
  • 老後の住居を早めに確保したい

20代での住宅購入は「悪い選択ではない」ですが、「急ぐ必要はない」とも言えます。まずは自分のライフスタイルと将来のビジョンを明確にしてから、じっくり判断することをお勧めします。

重要なのは「周りが買っているから自分も」という焦りで判断しないこと。住宅は人生で最も大きな買い物のひとつです。家賃の損得だけでなく、ライフスタイルの自由度・リスクの許容度・将来のビジョンを総合的に考えて決断してください。

FAQ

Q01 20代で家を買うのは早すぎますか?

ライフスタイルによります。転勤・転職の可能性がある、家族構成が変わる可能性がある20代は賃貸の柔軟性が有利なことが多いです。

Q02 賃貸と購入、長期的にはどちらが得ですか?

単純比較はできません。購入は資産になりますが維持費・ローン利息がかかります。賃貸は柔軟性があり予算が変動しにくいです。

Q03 一人暮らしでマンション購入を検討するタイミングは?

収入・職業が安定し、同じ場所に5〜10年住む見通しが立った段階が一般的な目安です。

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Author

越野さや

@hikkoshi_lab

無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。