引っ越し業者の単身パック比較|サカイ・アート・クロネコを料金で比べた
はじめに:単身パックで3万円以上得した話
8回目の引っ越しのとき、荷物の量が段ボール10箱程度と非常に少なかった。家具はベッドフレームと小さなデスクだけ。それ以外は全部段ボールに収まった。
通常の引っ越し見積もりを取ったところ、5万8000円という回答が来た。「荷物少ないのに高いな」と思い、単身パックの料金を調べてみると、2万5000円〜という選択肢があった。差額は3万3000円以上。同じ業者の別プランで、これだけの差がある。
荷物が少ない一人暮らしにとって、単身パックは「使わなければ損」なプランだ。今回は主要3社の単身パックを徹底的に比較する。
単身パックとは?通常引っ越しとの違い
単身パックは、小型トラック(または専用ボックス)に他の依頼者の荷物と一緒に積み込んで運ぶサービスだ。「混載便」とも言われる。
通常引っ越しとの主な違い
| 項目 | 通常引っ越し | 単身パック |
|---|---|---|
| トラック | 専用1台 | 混載(他の客と共有) |
| 荷物の量 | 制限なし | ボックスのサイズ内のみ |
| 料金 | 5〜15万円 | 2〜5万円 |
| 時間指定 | 可能(午前・午後) | 不可・または限定的 |
| 大型家具 | 対応可 | 基本的に不可 |
単身パックが向いている人
- 1Kや6畳程度の部屋一つ分の荷物
- 大型家具(ベッド・ソファ等)がない
- 時間指定にこだわらない
- とにかくコストを下げたい
サカイ引越センター:サカイのアシスト
プラン概要
サカイの単身パックは「アシスト」という名称で提供されている。専用のボックス(通称「サカイボックス」)を使った混載サービスだ。
ボックスサイズと積載量
| プラン | ボックスサイズ | 目安の積載量 |
|---|---|---|
| Sプラン | 幅1.7m×奥行き1.2m×高さ1.5m | 段ボール15〜20箱相当 |
| Lプラン | 幅1.7m×奥行き2.4m×高さ1.5m | 段ボール30〜40箱相当 |
料金目安(閑散期)
- Sプラン:2万5000円〜4万5000円(距離・時期による)
- Lプラン:4万円〜7万円(距離・時期による)
実体験レビュー
荷物の少なかった8回目の引っ越しでSプランを利用した。対応は丁寧で、ボックスへの梱包もスタッフが手伝ってくれた。ただし、午前指定が不可で「午後13時〜18時の間に到着」という指定しかできなかった。翌日の夕方に配達されたため、旧居と新居に2日かけて対応する必要があった点は不便だった。
メリット・デメリット
メリット:
- 料金が安い(業界最安値クラス)
- ボックスへの梱包はスタッフが対応
- 全国対応
デメリット:
- 翌日配達になる場合が多い(当日配送は地域・距離次第)
- 時間指定が不可または限定的
- ボックスに入らない大型家具は別途手配が必要
アート引越センター:単身パック
プラン概要
アートの単身パックは「ハーフトラック」または「単身専用トラック」を使った小型トラック便。他の顧客と荷物を混載する方式だが、ボックスではなくトラック全体を使う。
料金目安(閑散期)
- 近距離(同都市内):3万〜5万円
- 中距離(隣県):4万〜7万円
実体験レビュー
アートの単身パックは利用していないが、知人の話では「梱包がていねい」「スタッフの対応が良かった」という評価が多かった。アートは通常引っ越しでも梱包の丁寧さが定評があるため、単身パックでもその文化が活きているようだ。
メリット・デメリット
メリット:
- 梱包・養生が丁寧
- スタッフの対応が良い
- 「フリーBOX」(段ボール無料)が使える
デメリット:
- 他社より料金がやや高め
- 繁忙期の予約が取りにくい
クロネコヤマト:ヤマトのバン型サービス・らくらく家財宅急便
プラン概要
クロネコヤマトは「引っ越し」に特化した単身パックではなく、荷物の大きさ・種類によって複数のサービスを使い分ける方式だ。
主なサービス:
- らくらく家財宅急便:大型家具・家電を単品で送るサービス
- 引越しバン型サービス:荷物が少ない引っ越し向けの小型トラック便
料金目安
- らくらく家財宅急便(家電1点):1万5000〜3万円
- 引越しバン型サービス:3万〜6万円
実体験レビュー
9回目の引っ越しで「らくらく家財宅急便」を使い、テレビと洗濯機だけを別送りした。梱包・設置まで対応してくれたのが便利だった。引っ越しの荷物全体は知人の車を借りて運び、大型家電だけ業者に任せるというハイブリッド方式を取った。費用は2点で2万8000円だった。
メリット・デメリット
メリット:
- 大型家電・家具だけを選んで送れる
- 梱包・設置込みのサービスが便利
- ヤマトブランドの信頼感
デメリット:
- 引っ越し全体を頼むには別途手配が必要
- 荷物が多い場合はコスパが悪い
3社単身パック総合比較
| 評価項目 | サカイ(アシスト) | アート(単身パック) | クロネコ(バン型) |
|---|---|---|---|
| 料金の安さ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| 梱包の丁寧さ | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 時間指定 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ |
| スタッフ対応 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| 大型家具対応 | △要別途 | △要別途 | ◎単品対応可 |
どの単身パックを選ぶべき?シーン別おすすめ
とにかく費用を最安値にしたい
→ サカイのアシスト(Sプラン)
荷物が少なく、時間指定も不要なら、サカイが最安値になることが多い。繁忙期を外せば2万円台も狙える。
丁寧なサービスを求める
→ アート引越センターの単身パック
料金は高めだが、梱包・対応の丁寧さはトップクラス。大切な荷物が多い人にはアートがおすすめ。
大型家電だけ専門業者に頼みたい
→ クロネコの「らくらく家財宅急便」
自分で引っ越しの大半を対応して、テレビや冷蔵庫だけをクロネコに任せるハイブリッド方式が最もコスパが良い場合も。
単身パックを使う前の注意事項
注意1:ボックスに入らないものは対象外
単身パックは指定のボックスサイズ内に収まるものしか運べない。大型ベッド・ソファ・タンス等はサイズオーバーになることがある。
注意2:到着時間が不確定
混載便のため、配達時間帯が「午後〜夕方」と幅広く指定される。翌日配達になることも珍しくない。新居のガス開栓立ち会いなど時間が重要な手続きと被らないよう注意。
注意3:単身パックは「荷物の量」次第でお得にならないことも
荷物が多い場合(段ボール25箱以上・大型家具複数)は、単身パックに収まらず通常便の方が安くなることがある。見積もりを取って比較することをすすめる。
まとめ
単身パックは荷物が少ない一人暮らしの引っ越しに最適なプランだ。通常の引っ越しと比べて数万円安くなることが多い。
選ぶポイントは:
- 荷物がボックスサイズ内に収まるか確認する
- 時間指定の必要がなければサカイが最安値
- 丁寧さ重視ならアート
- 大型家電だけを専門業者に任せるハイブリッド方式もあり
繁忙期・閑散期でも料金差があるため、可能であれば閑散期(5〜2月)に単身パックを使うのが最もコスパが良い。
Author
越野さや
@hikkoshi_lab無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。