引っ越しを記念する方法|部屋の写真・日記・思い出の残し方
はじめに:5年後に「あのとき撮っておけばよかった」と後悔した話
3回目の引っ越しのとき、旧居の最後の夜に何も記録を残さなかった。荷物は全て段ボールに入っていて、がらんとした部屋に一人でいた。翌日業者が来て、あっという間に引っ越しが終わった。
その部屋は僕が初めて一人暮らしをした部屋だった。初めての一人暮らし、初めての挫折、初めての本当に好きな人との出会い…色々なことが起きた部屋だ。でも写真は一枚もない。
5年後にふとそのことを思い出して、「せめて1枚でも撮っておけばよかった」と後悔した。それ以降、引っ越しの節目を意識的に記録するようになった。
なぜ「引っ越しの記録」が大切なのか
引っ越しは人生の節目だ。住む場所が変わることは、生活のベースが変わることを意味する。「あの場所に住んでいたとき」という記憶は、人生のチャプターそのものだ。
でも、引っ越しという出来事は意外と記録に残りにくい。旅行や誕生日は写真を撮るのに、「引っ越した日」「住んでいた部屋」は記録を残す習慣がない人が多い。
12回の引っ越しを経て、「記録の残し方」にこだわるようになった。その方法を今回まとめて紹介する。
記録方法1:部屋の「ビフォーアフター写真」
最もおすすめの記録方法が、引っ越し前後の「ビフォーアフター写真」だ。
旧居の「お別れ写真」を撮る
引っ越し当日の朝、荷物を搬出した後の「がらんとした旧居」を撮影する。この写真は特別な価値がある。荷物のない状態の部屋は、その場所の「素の姿」を映し出している。
撮影すべき場所:
- 各部屋の全景(角から部屋全体が見える構図)
- 自分がよく座っていた場所・景色
- キッチン・バスルーム・玄関
- 窓からの景色(特に気に入っていた眺め)
撮影のタイミングは「荷物を全部出した後」が理想だ。がらんとした部屋は不思議な美しさがある。
新居の「入居直後写真」を撮る
新居に荷物を入れる前の「真っ白な状態」も撮影しておく。入居直後の何もない部屋は、これから自分が作っていく生活の「出発点」だ。
引っ越しから1週間後・1ヶ月後・1年後にも同じアングルから撮影すると、「部屋が育っていく」変化が記録できる。
記録方法2:引っ越し日記
引っ越しの前後を日記に記録しておく方法だ。書くタイミングは3回ある。
旧居での最後の夜
荷物がほとんど段ボールに入って、がらんとした部屋で書く。
書くこと:
- その部屋での一番の思い出
- 後悔していること・良かったこと
- この場所に住んでどう変わったか
- 次の場所への期待と不安
感傷的になっていい。むしろその感情をそのまま書く方が、後から読んだときに当時の自分を思い出せる。
引っ越し当日の夜
段ボールが積み重なった新居で書く。疲れていても、この日の夜に書く価値がある。
書くこと:
- 引っ越し作業の様子
- 新居の第一印象
- 引っ越し当日に感じたこと(良かった・大変だったこと)
- 新しい生活への期待
引っ越しから1ヶ月後
1ヶ月の生活を振り返る。
書くこと:
- 新しい街で気づいたこと・好きになったこと
- 前の場所との違い
- 新しく始めた習慣
- 来月の目標
記録方法3:「この街の地図」を作る
Googleマップの「マイマップ」機能を使って、その街での「自分の地図」を作る。
ピンを立てる場所:
- 行きつけのお店
- 気に入った公園・景色
- 印象的な場所(偶然の出会いがあった場所など)
- 「また来たい」と思った場所
引っ越し後も、この地図は「あの街に住んでいた証」として残る。引っ越してから数年後に見返すと、懐かしさとともに「あのとき自分はここを大切にしていたんだ」という記録になる。
記録方法4:「その街でしか買えないもの」を集める
引っ越した先の街特有のものを一つ買っておくという方法だ。
- 地元の老舗和菓子屋の包装紙
- 近所の銭湯のマッチ
- 商店街のスタンプカード
- 地域のフリーペーパー
これらは「その場所に住んでいた証明」になる。段ボールひとつにまとめておくと、将来「思い出ボックス」として機能する。
記録方法5:「引っ越し記念動画」を撮る
写真よりさらにリアルな記録として、動画がある。スマホで十分だ。
撮影内容のアイデア:
- 旧居の各部屋を静かにカメラを動かして撮る(1〜2分)
- 引っ越し作業中の様子(業者の許可を取って)
- 新居に到着した直後の感想を「一人vlog」として喋る
- 引っ越し後の街歩き映像
動画は圧倒的に「臨場感」が違う。5〜10年後に見返したとき、当時の自分の声・表情・部屋の雰囲気が甦ってくる。
記録方法6:X(旧Twitter)・ブログへの投稿
引っ越しを「公開日記」として記録する方法もある。SNSに「引っ越しした」「新しい街の第一印象」「部屋づくり中」などを投稿することで、日時スタンプ付きの記録が残る。
後から「2023年5月の自分」を見返せるのは、SNSならではの記録方法だ。
12回の引っ越しで残してきた記録の活用例
9回目以降から本格的に引っ越し記録をつけ始めた。今手元には以下のものがある:
- 各住居の写真フォルダ(9〜12回分、旧居お別れ写真+新居変化記録)
- 引っ越し日記(Notionに保存、各引っ越しの前後の記録)
- Googleマイマップ(各街のピン付き地図)
- 思い出の品ボックス(各街の銭湯スタンプカード・フリーペーパー等)
これらを見返すと、「あの街での自分」が鮮明に甦ってくる。引っ越しの記録は、自分の人生の地図のようなものだと感じている。
記録を残すことで「引っ越しの後悔」が減る
引っ越しの後悔でよくあるのは「もっとあの街を楽しめばよかった」という後悔だ。
記録をつける習慣があると、その引っ越し・その街に「意識を向ける」時間が増える。「ちゃんと記録しよう」と思うことで、その街での時間を丁寧に過ごすようになる。
記録すること自体が、引っ越しを楽しむ行為になる。
まとめ
引っ越しという節目を記念する方法:
- ビフォーアフター写真:旧居の「お別れ写真」と新居の入居直後写真
- 引っ越し日記:旧居最後の夜・引っ越し当日・1ヶ月後の3回書く
- Googleマイマップ:その街での「自分の地図」を作る
- その街のモノを一つ残す:思い出ボックスに
- 引っ越し記念動画:一人vlogで当日の感想を残す
引っ越しは「ただの移動」ではなく、人生のチャプターの切り替わりだ。その節目を丁寧に記念することで、引っ越しそのものが豊かな体験になる。
Author
越野さや
@hikkoshi_lab無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。