引っ越し一括見積もりサービス徹底比較|SUUMO・引越し侍・ズバット
はじめに:一括見積もりで4万円安くなった経験
引っ越しを12回経験して、一括見積もりサービスを使い始めたのは4回目からだった。
それ以前は「引っ越し業者に直接電話して見積もりを取る」という方法をとっていた。これが非常に手間だった。1社ずつ電話して、同じ情報を何度も伝えて、それぞれの担当者と日程調整して…。
一括見積もりサービスを使った初めての引っ越しでは、同じ条件で5社から見積もりが届き、最安値と最高値の差が4万円以上あった。この差を知らずに高い方に頼んでいたら、と思うとぞっとする。
ただ、一括見積もりサービスには「電話が鳴り止まない」という問題がある。この記事では、その問題への対処法も含めて、主要3サービスを徹底比較する。
主要3サービスの概要
今回比較するのは以下の3サービスだ。
- SUUMO引越し見積もり(リクルート運営)
- 引越し侍(エイチーム運営)
- ズバット引越し比較(ウェブクルー運営)
SUUMO引越し見積もり
特徴
SUUMOといえば賃貸・不動産サイトとして有名だが、引っ越し見積もりサービスも提供している。リクルートが運営するだけあって、使いやすいUIと豊富な提携業者が強みだ。
提携業者数
約180社以上
サービスの流れ
- 引っ越し情報を入力(現住所・新住所・荷物量・引っ越し時期等)
- 最大10社から見積もりが届く
- 気に入った業者と交渉・契約
電話連絡のタイミング
入力後、比較的早く(1〜2時間以内に)業者から電話が来ることが多い。
メリット
- SUUMOブランドの信頼感
- 提携業者数が多い
- メール見積もりのみを希望する設定ができる(業者次第)
デメリット
- 大手ポータルのため、一度に多くの業者から連絡が来ることがある
- 見積もり画面のデザインがやや複雑
向いているケース
- とにかく多くの業者を比較したい
- 大手業者を中心に検討したい
引越し侍
特徴
引越し侍は引っ越し専門の一括見積もりサービスとして老舗。見積もりの取り方が細かく設定でき、「電話連絡なしのメールのみ」設定が可能なため、電話攻撃を避けたい人に人気がある。
提携業者数
約300社以上(業界最大規模)
サービスの流れ
- 引っ越し情報を入力
- 連絡方法(電話 or メール)を選択できる
- 最大10社から見積もりが届く
電話連絡のタイミング
「メールのみ希望」を選択すれば、電話は来ない(一部業者を除く)。
メリット
- メールのみ希望が設定しやすい:電話攻撃を避けられる
- 提携業者数が業界最多クラス
- 地方の中小業者も含まれるため、地域によっては安い選択肢が見つかる
デメリット
- 提携業者が多い分、質のばらつきがある業者も含まれる
- 見積もり後のフォローが薄い場合がある
向いているケース
- 電話が苦手・忙しくて電話対応できない
- 地方の引っ越しで地域密着業者も検討したい
- じっくり比較したい
ズバット引越し比較
特徴
ズバットは引っ越しに限らず様々なサービスの比較サイトを展開している企業。引っ越し見積もりサービスは大手・中堅業者を中心に提携している。
提携業者数
約130社
サービスの流れ
- 引っ越し情報を入力
- 最大6社から見積もりが届く
- 気に入った業者と交渉・契約
電話連絡のタイミング
入力後30分〜1時間以内に電話が来ることが多い。メールのみ設定は可能だが、業者によって電話してくる場合もある。
メリット
- 提携業者は大手・中堅が中心で品質が比較的安定
- 見積もり社数が最大6社と多すぎず少なすぎない
デメリット
- 提携業者数が他サービスより少ない
- メールのみ希望でも電話が来る場合がある
向いているケース
- 大手・中堅業者を比較したい
- 品質重視で選びたい
3サービス比較表
| 項目 | SUUMO | 引越し侍 | ズバット |
|---|---|---|---|
| 提携業者数 | 約180社 | 約300社 | 約130社 |
| 電話回避のしやすさ | △ | ◎ | △ |
| 大手業者との提携 | ◎ | ◎ | ◎ |
| 中小・地方業者 | △ | ◎ | △ |
| UI使いやすさ | ◎ | ○ | ○ |
「電話攻撃」を最小限にする方法
一括見積もりサービスの最大のデメリットは、登録後に業者から大量の電話がかかってくることだ。僕も最初は1日に8社から電話が来て、仕事中に何度も対応することになり、「二度と使わない」と思ったことがある。
しかし、対策を知った今は電話攻撃をほぼ回避できている。
対策1:引越し侍の「メールのみ希望」を選ぶ
引越し侍では見積もり依頼時に「連絡方法」を選べる。「メールのみ」にしておけば、電話は来ない(一部業者を除く)。
対策2:入力する電話番号を転送番号にする
Google Voice(国内では使いにくいが)や、電話番号を一時的に変更できるSIMを使う方法もある。ただし手間がかかる。
対策3:「電話できる時間帯」を入力欄に記載
備考欄に「電話連絡は平日18〜21時のみお願いします」と記載しておくと、多くの業者が時間を守ってくれる。
対策4:折り返し電話で業者を絞る
電話が来ても、すぐに出ずに「折り返し電話番号」を確認し、気になる業者にだけ折り返す方法もある。
一括見積もりを効果的に使うコツ
コツ1:繁忙期は2ヶ月前に依頼する
繁忙期(3〜4月)は業者の予約が埋まりやすい。2ヶ月前に一括見積もりを依頼すれば、まだ選択肢がある状態で比較できる。
コツ2:最低3社・できれば5社以上で比較する
見積もりの差額が最も出やすいのは、3〜5社比較したとき。1〜2社では比較の意味が薄い。
コツ3:見積もり後の「値引き交渉」を忘れない
「他社はこの金額でした」と伝えることで、さらに値引きしてもらえることが多い。競合他社の見積もりは交渉の武器になる。
コツ4:訪問見積もりと電話見積もりを使い分ける
荷物が多い・大型家具がある場合は「訪問見積もり」を依頼する。実際に見てもらうことで、当日の追加料金を防げる。荷物が少ない単身引っ越しなら「電話見積もり」でも十分だ。
実体験:4回目の引っ越しで一括見積もりを使った結果
引越し侍を使って5社に見積もりを依頼した。結果は以下の通り。
| 業者 | 見積もり金額 |
|---|---|
| A社(大手) | 9万2000円 |
| B社(大手) | 7万8000円 |
| C社(中堅) | 6万5000円 |
| D社(大手) | 8万5000円 |
| E社(中小) | 5万8000円 |
最終的に、C社に「E社の見積もりが5万8000円だった」と伝えたところ、5万3000円まで下げてくれた。C社の品質・対応が良かったため、C社と契約した。
このとき「業者に直接電話して1社だけ頼んでいたら」と思うとゾッとする。おそらく8〜9万円の大手に頼んでいただろう。差額は約3万5000円。
まとめ
一括見積もりサービスの活用は「引っ越し費用を下げる最も効果的な方法」のひとつだ。
- 電話回避したい人:引越し侍を最優先で使う
- 大手業者重視の人:SUUMO・ズバットも有効
- 地方の引っ越し:引越し侍が提携業者数が多く有利
最低3社、できれば5社の見積もりを比較して、競合見積もりを活用した価格交渉を忘れないようにしよう。手間はかかるが、数万円の節約は十分に元が取れる。
Author
越野さや
@hikkoshi_lab無類の引っ越し好き。これまで3都道府県で12回単身引っ越しをし、総額引っ越し費用は500万円を超える。引っ越しによって人生を変えてきた。人生を変えるには住む場所を変えるべきと思っている派。