SUUMO vs HOMES vs athome|物件サイト比較と使い分け方
「同じ物件なのに家賃が違う」から始まった疑問
5回目の引っ越しのとき、SUUMOで見ていた物件をHOMESで検索したら家賃が2,000円安く載っていたことがありました。同じ物件なのになぜ?と疑問に思って調べてみると、物件サイトの仕組みや、サイトごとの特徴について理解が深まりました。
結論から言うと、賃貸物件を探すときに1つのサイトだけを使うのは非常に非効率です。SUUMOだけで探していると、HOMESやathomeにしか載っていない掘り出し物を見逃します。逆に、すべてのサイトをバラバラに使っても情報が散らばって疲弊します。
この記事では、12回の引っ越し経験から見えてきた各サイトの特徴と、効率的な使い分け方を解説します。
3大賃貸サイトの基本情報
SUUMO(スーモ)
運営: 株式会社リクルート 掲載物件数: 約100万件以上(日本最大級) 強み: 掲載数の多さ、知名度の高さ、情報の詳しさ
HOMES(ホームズ)
運営: 株式会社LIFULL 掲載物件数: 約1,000万件以上(公称値。重複含む) 強み: 「暮らしコスト」などの独自情報、UI/UXの使いやすさ
athome(アットホーム)
運営: アットホーム株式会社 掲載物件数: 約500万件以上 強み: 不動産会社との直接連携、地方物件の充実度
SUUMO(スーモ)の特徴と使い方
最大の強みは「掲載数」と「情報の充実度」
日本の賃貸サイトでは最も知名度が高く、利用者数も最多です。掲載されている物件数が多いため、まず最初に使うサイトとして適しています。物件の写真が多く、360度パノラマ写真が掲載されている物件もあり、事前に部屋の雰囲気を確認しやすいのが特徴です。
SUUMOが得意なケース
- 都市部(東京・大阪・名古屋など)の物件を探すとき
- 大手不動産会社の物件を見たいとき
- 物件の詳細情報(写真・設備・周辺施設)をしっかり確認したいとき
SUUMOの注意点
地方・郊外の物件は掲載数が少ない傾向があります。また、「おとり広告」と呼ばれる、すでに契約済みなのに掲載し続けている物件が混ざっていることがあります(これはどのサイトでも問題ですが)。問い合わせたら「その物件はもう埋まっています」と言われた経験が、僕は3回あります。
SUUMOの上手な使い方
検索条件を「こだわり条件」で細かく絞り込む機能が充実しています。「築年数」「構造(RC・木造)」「リノベーション済み」「保証人不要」など、30以上の条件で絞り込めます。まず広めの条件で検索し、気になった物件をお気に入り登録してから、条件を絞って比較するのがおすすめです。
HOMES(ホームズ)の特徴と使い方
独自情報「暮らしコスト」が便利
HOMESの最大の特徴は「暮らしコスト」という機能で、物件の家賃だけでなく、電気・ガス・水道代の目安や、近隣コンビニ・スーパーまでの距離など、生活コストの総合的な情報が確認できます。
また「住まいの安心安全情報」として、ハザードマップ(洪水・地震リスク)の情報も物件ページ内で確認できるのは便利です。
HOMESが得意なケース
- 生活コスト全体を把握したうえで物件を選びたいとき
- 治水・地震リスクなど安全面を重視したいとき
- UIがわかりやすく、使い勝手を重視したいとき
HOMESの注意点
公称「1,000万件以上」の掲載数は、実態としてSUUMOと重複している物件も多く、純粋なユニーク物件数ではありません。また、地方よりも都市部に強いサイトです。
HOMESの上手な使い方
「通勤・通学路線を指定して探す」機能が便利です。勤務先の最寄り駅を入力すると、乗り換え回数や所要時間を踏まえた物件検索ができます。通勤時間を重視する場合は、この機能から入るのが効率的です。
athome(アットホーム)の特徴と使い方
不動産会社との直結が強み
athomeは元々不動産業者向けのシステム会社であったこともあり、不動産会社との連携が強い傾向があります。そのため、SUUMOやHOMESに掲載されていない物件が見つかることがあります。特に地方・郊外・築古物件については、athomeの方が充実している地域もあります。
athomeが得意なケース
- 地方・郊外で物件を探すとき
- 大手サイトに載っていない地元密着型の物件を探すとき
- 古い物件やリノベーション物件を探すとき
athomeの注意点
UIはSUUMOやHOMESと比べてやや古く、使い勝手が劣ると感じる人もいます。写真が少ない物件も多く、内見前の確認がしにくいことがあります。
athomeの上手な使い方
地域の不動産会社への連絡窓口として使うのが効果的です。「この物件を取り扱っている不動産会社はどこか」を調べてから直接問い合わせると、交渉がスムーズになることがあります。
3サイト以外に知っておきたいサイト
UR賃貸(UR都市機構)
礼金ゼロ・仲介手数料ゼロ・保証人不要が特徴の公的な賃貸住宅です。初期費用を抑えたい人には非常に有利です。ただし審査には収入要件があり、入居倍率が高い人気物件はすぐ埋まります。
goodroom(グッドルーム)
デザイナーズマンションやリノベーション物件に特化したサイトです。「おしゃれな部屋に住みたい」「個性的な物件を探したい」人に向いています。
ietty(イエッティ)・DOOR賃貸
チャットで物件探しができるサービスです。自分で検索するのが面倒な人や、条件を相談しながら絞り込みたい人に向いています。
不動産会社の自社サイト
大手仲介会社(エイブル・アパマンショップ・ピタットハウスなど)は自社サイトに独自物件を掲載していることがあります。大手サイトに載っていない「非公開物件」を扱っている場合もあります。
効率的な使い分けフロー
僕が12回の引っ越しで確立した物件探しのフローを紹介します。
ステップ1:SUUMOで条件を整理する(1〜2日)
まずSUUMOで広めの条件で検索し、気になる物件を10〜20件お気に入り登録します。この段階では「どんな条件で探すか」を自分の中で整理することが目的です。
ステップ2:HOMESで補完する(1日)
SUUMOで気に入った条件と同じ設定でHOMESを検索し、SUUMOにない物件がないか確認します。通勤路線検索で絞り込むのも有効です。
ステップ3:athomeで掘り出し物を探す(1日)
地方や郊外の場合はathomeで追加検索します。大手サイトに載っていない物件が見つかることがあります。
ステップ4:内見候補を3〜5件に絞る
重複を除いた物件リストから、実際に内見したい候補を3〜5件に絞ります。それ以上内見すると情報過多になって判断力が落ちます。
ステップ5:不動産会社に問い合わせる
複数の物件を1つの不動産会社にまとめて問い合わせると、移動が効率的です。「○○駅周辺で1LDK、家賃7万以内の物件を3〜4件まとめて内見したい」と伝えると、担当者側も調整しやすくなります。
サイト選びよりも大切なこと:「情報の鮮度」を確認する
どのサイトを使うかよりも大切なのが、「その物件が本当に今でも空いているかどうか」の確認です。
賃貸サイトの掲載情報は更新が遅れることがあり、実際はすでに契約済みの物件が残り続けることがあります。気になる物件が見つかったら、「現在も募集中ですか?」とすぐに問い合わせるのが鉄則です。
また、「内見に行ったら思ったより狭かった」「写真と全然違った」ということも頻繁にあります。写真は広角レンズで撮影されていることが多く、実際の部屋は写真より狭く見えます。
まとめ:1サイトに頼らず、3サイトを使い倒す
| サイト | 強み | おすすめの使い方 |
|---|---|---|
| SUUMO | 掲載数最大・情報が詳しい | まず最初に使うメインサイト |
| HOMES | 生活コスト情報・UI良好 | 通勤路線検索・安全情報確認 |
| athome | 地方・地元密着物件に強い | サブ検索・掘り出し物探し |
3サイトをうまく組み合わせることで、1つのサイトだけでは見つけられなかった物件と出会える可能性が高まります。情報収集に使う時間は惜しまず、でも「判断する」フェーズではスパッと決める。そのメリハリが、良い物件を見つける最大のコツです。
Author
渡邊悠介
12回の引っ越し経験者。引っ越しの失敗と成功を繰り返してきた。その経験をもとにリアルな情報を発信中。