内見チェックリスト30項目|絶対確認すべきポイントを全部解説
内見で失敗した苦い経験から学んだこと
3回目の引っ越しのとき、内見で「なんとなく広いし、日当たりも悪くないかな」と感じて即決した物件がありました。契約して実際に住み始めると、隣の部屋のテレビの音が筒抜けに聞こえ、上の階の住人が深夜に歩くたびに床がきしむ。結局そのストレスに耐えられず、1年で引っ越すことになりました。
内見は15〜30分程度の短い時間ですが、その物件で過ごす数年間を左右します。僕が12回の引っ越しを通じて痛感したのは「内見で確認しなかったことは、住んでから後悔する」という単純な事実です。
今回は、僕が実際に使っているチェックリストを30項目にまとめました。スマホにメモしておけば、内見当日にそのまま使えます。
【建物・外観】確認すべき5項目
1. エントランスの清潔感
エントランスは建物全体の管理レベルを映す鏡です。ポストに郵便物が溢れていたり、共用廊下に自転車が無秩序に置かれていたりする建物は、入居者のマナーが低い傾向があります。管理会社の対応も後回しになりがちです。
2. ゴミ捨て場の状態
分別されずにゴミが散乱しているゴミ捨て場は要注意です。ルールを守らない住人がいる証拠で、トラブルに巻き込まれるリスクが高まります。ゴミ収集の曜日や方法も確認しておくと良いでしょう。
3. 駐輪場・駐車場の整理状況
放置自転車が大量にある物件は管理が行き届いていないサインです。また、自分が使う場合は空き状況と月額費用も確認しましょう。
4. 建物の外壁・サッシの劣化
ひび割れや錆が目立つ場合、雨漏りや気密性の問題につながることがあります。特に築20年以上の物件では要チェックです。
5. 宅配ボックスの有無
ネット通販を使う人には必須です。ない場合は再配達の手間が増えます。最近はあるかないかで入居率に差が出るため、新築物件には設置されていることが多いです。
【部屋の内部】確認すべき10項目
6. 窓の方角と日当たり
南向きが理想ですが、隣にマンションや建物が建っていれば意味がありません。実際に窓から外を見て、日光を遮る建物がないか確認しましょう。午前中に内見すると日当たりが良く見えても、午後は日陰になる物件もあります。可能なら時間帯を変えて2回確認するのが理想です。
7. コンセントの数と位置
現代の生活では、スマホ充電器・パソコン・テレビ・冷蔵庫・電子レンジ・洗濯機など、あっという間にコンセントが埋まります。各部屋のコンセント数と位置を必ず確認し、延長コードが必要になりそうな場合は購入コストも計算に入れましょう。
8. 収納スペースの広さと使いやすさ
クローゼットの奥行き・高さ・開口部の大きさを確認します。「広そうに見えるが奥行きが浅い」「扉が折れ戸で開口が狭い」など、実際の収納力が低い場合があります。引き出し式の衣装ケースが入るかどうかを具体的にイメージしましょう。
9. 水圧のチェック
キッチン・洗面所・シャワーの水圧を実際に出してみてください。5階以上の物件や古い配管の物件は水圧が弱いことがあります。シャワーの水圧が弱いと毎日のストレスになります。僕は7回目の引っ越し先でこれを確認せず、シャワーがほぼ「水がポタポタ落ちる」状態で1年過ごす羽目になりました。
10. 壁・床の状態
壁にカビの跡や染みがないか確認します。クロスが浮いている、床がきしむ、フローリングに大きな傷がある場合は、入居前に修繕してもらえるか確認するか、退去時の修繕費トラブルを避けるために写真に記録しておきましょう。
11. 窓の断熱性・結露のしやすさ
窓枠やサッシ周辺に結露の跡(黒ずみ・カビ)がないか確認します。冬場に結露がひどいと、カーテンや壁紙にカビが生え、健康被害にもつながります。
12. 押し入れ・クローゼット内部のカビ・湿気
扉を開けて中の臭いを確認してください。カビ臭い場合は湿気の問題がある証拠です。特に1階や角部屋でない部屋は結露しやすいため注意が必要です。
13. 天井の高さ
天井が低い部屋は圧迫感があり、ロフト付きの場合は特に注意が必要です。身長が高い人は立った状態で圧迫感がないか実際に体感してみましょう。
14. インターネット回線の種類と速度
光回線(NTT・au光など)が引けるか確認します。古い物件ではADSLしか使えない場合があります。また、マンション全体で共有する回線タイプ(マンション共有回線)は夜間に速度が落ちることがあります。
15. エアコン設置の可否・既設エアコンの年式
エアコンがない場合、取り付け工事費(3〜5万円)が別途かかります。設置済みの場合は年式も確認し、古すぎる場合(10年以上)は電気代が高くなる可能性があります。
【騒音・近隣環境】確認すべき5項目
16. 内見中の騒音レベル
内見中に静かに立って、外からの音・上下階からの音・隣室からの音を聞いてみてください。近くに幹線道路・線路・学校・工場がある場合は、特定の時間帯に騒音が増すことがあります。
17. 壁の厚さ・防音性
壁を軽くノックしてみてください。「コンコン」と軽い音がする場合、石膏ボード1枚の薄い壁の可能性が高く、隣室の音が聞こえやすいです。「ドンドン」とした重い音の場合はコンクリート壁で防音性が高いです。
18. 上下階の構造(二重床・二重天井かどうか)
「LL-45」「LL-40」などの遮音等級が物件資料に記載されていることがあります。数字が小さいほど防音性が高いです。木造アパートはRC(鉄筋コンクリート)より防音性が低い傾向があります。
19. 周辺の施設・夜間の環境
昼間の内見では気づかない夜間の騒音源(居酒屋・コンビニ・パチンコ店など)がないか、Googleマップで周辺を事前に確認しておきましょう。
20. 近隣住民の雰囲気
エントランスやエレベーターで住民とすれ違ったとき、挨拶を返してくれるかどうかも参考になります。また、郵便受けの名前プレートが多くの部屋で外されている場合、入れ替わりが激しい(=住みにくい)物件の可能性があります。
【設備・機能】確認すべき5項目
21. バス・トイレ別かどうか
ユニットバス(3点ユニット)の場合、トイレと風呂が一緒になっています。家賃が安くなりますが、毎日の生活で不便を感じる人も多いです。特に女性は別になっているかどうかを重視する傾向があります。
22. 洗濯機置き場の位置(室内か外か)
室内洗濯機置き場が理想ですが、ない場合は洗濯物を運ぶ動線や、雨の日の問題が出てきます。また、洗濯機置き場のサイズ(横幅)を確認し、自分の洗濯機が入るかどうかも確認しましょう。
23. キッチンのコンロ口数・IHかガスか
ガスコンロ使用可能かどうかを確認します。IH対応のみの場合、ガス専用の調理器具(土鍋など)は使えません。また、コンロが1口だけの場合、料理の幅が狭まります。
24. 浴室乾燥機・追い炊き機能の有無
特に冬場や花粉の季節に重宝する浴室乾燥機。追い炊き機能はお風呂を長時間楽しみたい人には重要です。これらの設備があることで家賃が高くなる場合もありますが、生活の快適さに直結します。
25. 宅配ボックス・オートロックの有無
防犯面から特に女性には重要です。オートロックがあっても正直なところ住民の後についてすぐ入れるケースは多いですが、ないよりはずっと安全です。
【契約・管理面】確認すべき5項目
26. 管理会社の連絡先と対応速度
「トラブルが起きたとき、管理会社はどれくらいで対応してくれますか?」と内見時に担当者へ直接聞いてみましょう。また、Googleで管理会社名を検索して口コミも確認するのがおすすめです。
27. 入居中の修繕費負担の範囲
「エアコンが壊れたら誰が直すのか」「給湯器が故障したら?」を確認してください。基本的に設備の故障は貸主負担ですが、借主の過失による場合は借主負担になることもあります。
28. ペット・楽器・喫煙の可否
後から「実はOKだと思っていた」というトラブルを防ぐために、明確に確認しましょう。ペット可の物件でも「小型犬のみ」「敷金1ヶ月追加」などの条件があることが多いです。
29. 更新料の有無
東京・神奈川など一部地域では、2年ごとの更新時に「更新料(家賃1ヶ月分)」がかかる物件があります。長期で住む場合は更新料の有無と金額を確認しておきましょう。
30. 退去時の原状回復の基準
「ハウスクリーニング費用は借主負担」などと契約書に明記されている場合があります。国土交通省のガイドラインでは、通常使用による劣化は貸主負担が原則ですが、特約で借主負担とする契約も有効です。事前に確認しておくことで退去時のトラブルを防げます。
内見で使えるチェックシート
内見当日は時間が限られています。以下をスマホのメモにコピーして持っていきましょう。
【建物外観】
□ エントランスの清潔感
□ ゴミ捨て場の状態
□ 駐輪場・駐車場の整理
□ 外壁・サッシの劣化
□ 宅配ボックスの有無
【部屋内部】
□ 窓の方角と日当たり
□ コンセントの数と位置
□ 収納の広さと使いやすさ
□ 水圧(キッチン・シャワー)
□ 壁・床の状態
□ 結露・カビの跡
□ クローゼット内部の臭い
□ 天井の高さ
□ インターネット回線
□ エアコンの有無・年式
【騒音・環境】
□ 内見中の騒音レベル
□ 壁のノック音
□ 周辺施設の確認(Googleマップ)
□ 近隣住民の雰囲気
【設備】
□ バス・トイレ別
□ 洗濯機置き場のサイズ
□ コンロの種類と口数
□ 浴室乾燥機・追い炊き
□ オートロックの有無
【契約面】
□ 管理会社の対応
□ 修繕費の負担範囲
□ ペット・楽器・喫煙の可否
□ 更新料の有無・金額
□ 退去時の原状回復基準
まとめ:内見は「生活をシミュレーション」する場
内見は「きれいかどうか」を確認する場ではなく、「この部屋で毎日生活できるか」をシミュレーションする場です。
僕が12回の引っ越しで後悔したことのほとんどは、内見時に確認しなかったことが原因でした。30項目すべてをチェックするのは最初は時間がかかりますが、慣れれば20〜25分で終わります。
物件選びは後から変えられないからこそ、内見に全力を注ぐことが、快適な新生活の最大の近道です。
Author
渡邊悠介
12回の引っ越し経験者。引っ越しの失敗と成功を繰り返してきた。その経験をもとにリアルな情報を発信中。